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在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~

独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
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「左手、動けー!」

今日は予定がなんにもなくて。
母と2人でドラマを見てた。
『ミス・パイロット』に『リーガルハイ』、
それから昨日やってた『SPEC』と。
とうとうテレビにも見飽きて
 「バイオリン弾きたい」
と母がいった。

バイオリンを教えることはしていないが、今も週に1度は音をだしている。
テーブルの端にバイオリンを置く。
母が右手で弓を引き、
私は母の指示どおりに弦をおさえていく。

 「レ ソラシドレ ソ・ソ(D線!)
  ミ ドレミファ ソ(4の指)!」

今日はメヌエットNO.3。
5才の孫娘・梅ちゃんが練習中のやさしい曲なんだけど、私たちには難曲だ。
なにしろ二人羽織ならぬ二人バイオリンだから。

やがていつものように
 「これくらいなら独りで弾けるはず」
と母が言い出した。
自分の体が動かないことを自分で認識できないから。
そういう病気だから。
 「ちょっとやってみよう」
毎回トライするのだが、左手はびくとも動かないし硬縮もあるしバイオリンを握ることすらできない。
すると母は
 「1の指と2の指をこう動かしてね・・・」
まるで生徒に教えるように、左手にむかって弾き方を教えはじめるのだ。
 「タン・タン・タン、ってやるのよ、ほら!」
ほら、動いて!
ほら!
私もいっしょになって左手を応援する。
 「左手さん、がんばれ!」
 「左手さん、もうちょっと伸びて!」
 「左手さん、動いて!」
ドラマとかではよくあるじゃない?
奇跡がおきて突然、動くようになるの。
クララが立った!みたいなの。
だけどやっぱり現実だ。
なんにもなりはしないのだ。
いくら
 「左手、動けーーー!」
って『SPEC』の当麻ばりに叫んでみても。
そう簡単に奇跡は起きない。

逆に、私たちもドラマみたいに悲観的になったりしない。
目をうるませたり手を握りあったり嗚咽したりアホみたいな決意固めたり誓いをたてたりしない。
ただ
 「ま、いっか!」
と笑ってごまかすだけである。
 「左手さん今日はヤル気ないな!
  代わりに私が弾いたるわ!」
とバイオリンをとりあげるだけ。
そのたびに
 「あんた梅ちゃんより下手ねえ」
と貶されるだけ。

・・・でも、まあ。
2人で弾くのも悪くないな。
もし二人バイオリンを極められたらそれも面白いと思う。
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ラッキー

どこかのレストランがメニューを偽装していた、とニュースが報じていた。
『地鶏』って書いてたのに実は地鶏じゃなかったとか。
私が思わず
 「美味しければどっちでもいいよね。
  『やわらかチキン』て書いとけばよかったのに」
と呟くと、
 「そうやねえ!
  地鶏でも地鶏じゃなくても、どっちにしろエビなのにねえ」
母が横からボケてきた。
我が家は今日も平和です。

母が退院してから明日でひと月。
お医者さんからは
 「在宅は無理だ」
とさんざんいわれたけれど、なんとかやっている。
私はオムツ交換や夜中の体位交換に慣れ、母はデイサービスに慣れつつある。
リフォームした部屋も車もうまく使えてる。
すべてが円滑とはいえないけど予想よりはいい調子。

しかしどうやら親父は自分のことをえらく不幸だと信じているらしい。
 「だって、金ないしな!
 カミさんは倒れるしな!
 娘は嫁にいかんしな!」
なーんーだーとーーー!
もしも私が結婚していたら。
妹みたいに海外に嫁いでいたら?
母の転院先さがしとか優子のこととか、いろんな手配は父がやるハメになっていたのだろう。
こんどは父が過労で倒れていたかもしれない。
父ひとりでは家の片づけなんか絶対にできなかっただろうし、リフォームもできなくて、母は老人ホームに入るしかなかっただろう。
だから私が家にいてよかったんじゃない?
私、結婚してなくてラッキーだったんじゃない?
 「シングル万歳!」
このときとばかり恩着せがましくいってやった。
親父は沈黙していた。


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日常の文章を

昔なじみの方にはバレているようなのですが・・・
近頃の私・・・
私・・・
私の文章・・・
このブログ・・・
なんだかとっても・・・とっても・・・
おとなしいっていうか・・・
まじめっていうか・・・

猫かぶってます。


(お父さんのシャツとったったー!なサンジ)

いままで私は、わりあい殊勝な顔をして、真面目に家族の介護してるみたいな文章を書いてました。
感傷的でシミったれた言葉をならべて。

いや、嘘はひとつも書いてません。
ただ、言葉は常に諸刃の剣。
読む方を不快にさせる危険を避け、無難なことばかり書いていたら、感傷的でシミったれた言葉ばかり残ったのです。

でも、なーんかちがうねん。
いい子のフリするの、私ちょっと無理あるねん。
泣ける「ちょっといい話」みたいなの、正直、自分でキモいねん。

現実の私はもっとテンション高めな人間です。
とってもうるさいやつなのです。
ひとりで走りまわってタンスの角に足ぶつけてギャーギャー大騒ぎしてるやつです。
家ではツッコミ担当です。
なにしろ天然ボケの親父と、脳卒中でボケた母と、知的障害で生まれつきボケてる妹、っていうボケボケ家族なんだから私しかツッコむ人がいない!
・・・なーんてことを書いたら真面目な読者様からお叱りをうけるんじゃないかと。
女子フィギュアスケートをみていて
 「あ、富田さんでてきた」
と言い出したオカンに
 「ロシアのトゥクタミシェワやろ!勝手に日本人にすな!」
・・・なーんてツッコんだ話とか書いたら
 「この人コワイ」
と思われてしまうのではないかと。
いろいろ遠慮してエピソードを厳選していたらキャラが変わっちゃった。
その挙句、読んでいただいたリアル友人知人から
 「だいじょうぶ?」
 「疲れてるのね」
 「気の毒に」
と心配されている今日この頃なのでございます。
妙な勘違いが起きている。
そろそろ素の文章に戻そうかなと思っています。

母は自宅に慣れ日常を満喫しています。
私も元気そのものです。
日常とは笑いとばすものであり、人生は楽しむべきものです。
感傷的でシミったれた言葉で飾ってしまってはいけないのです。
ということで、これからちょっとずつ文章が変わっていくかもしれませんが、皆様どうか、あんまり引かずに、ついてきて頂ければ幸せです。


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初めましての方へ

母:高次脳機能障害、要介護5
妹:重度重複障害者
父:天然ボケ
猫:2匹
こんな家での暮らしを綴っています。
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