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在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~

独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
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オヤジ…!

今日の母はわりと調子がよかった。
相変わらず囁き声しか出ないけど、こんなことを言った。
 「あんたがいてくれて良かった。
  お父さん一人だったらパニくってたわ」
 「ほんまやわ!」
私は激しく同意した。
 「でもお父さん今でも十分パニくってるけどな!」

母が入院して何がいちばん大変かって、家事でも妹の介護でも病院通いでもなく、何より親父の世話なのである。
かつて祖母が嫁である母にむかって
 「こんな息子でごめんね。
  なんにもでけへんボンボンに育ててしまって」
と謝ったくらいだ。
放っておくと風呂にも入らない。
服も洗濯にださない。
ぱんつすら替えない。
ぱんつくらい自分で替えてくれ、親父
ただ、隙あらば競輪場へ遊びにいっちゃうことだけは、ちょっと罪悪感を感じているらしい。
このあいだは帰りにケーキを買ってきた。
箱をあけてびっくり。
生クリームのショートケーキが10個!
 「なんぼほど買ってくるねん!」
思わず大きな声をあげた。
我が家でケーキを食べるのは私ひとり。
いくら甘党でもひとりで10個も食べられるわけがない。
父はたじたじとなって
 「いやあの、おまえが甘いもんほしいかと思って・・・」
 「10個もいらん!」
おいしい店のケーキならまだよかった。
残念ながら親父が買ってきたのは、安くてまずいので有名な店のケーキだったのだ。
だいぶ頑張ったけど食べきれなかった。

 「ちょっとお母さん、早くよくなって怒ってやってよ!」
私がいっぱい愚痴をこぼすと、母は楽しそうに笑っていた。
笑い事じゃないから!
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ドラマみたいに

ドラマをみていると、つくづく、テレビって綺麗やなと思う。
・・・あたりまえやねんけど。
刀でバッサバッサ人斬っても血がでなかったりするし。
サスペンスでは花瓶の一撃でアッサリ殺せる。
恋人の腕に抱かれて愛の言葉をいいきったとたん、ガクッといくパターンなんかみてると
 「そんなうまいこといくかい!」
ってつっこむ。
人ってそんな簡単に死ねないと思う。
そんなにきれいに死ねないと思う。
・・・あんまり口にしていい話じゃないんかな、これ。
傷ついた生命は、持ち主の意志とは関係なく、足掻いて、足掻いて、最後の最後までいっしょうけんめい生きのびようとするから。
医療の進歩はときには残酷なほどだから。
その姿をみれば、死ぬって、生きるのとおんなじくらい大変なんだと思うから。

日本のテレビは遺体を映さない。
それはいいんだけど、当然なことなんだけど。
でも、もしかして。
主人公が美しく感動的に死んでいくテレビしか見たことのない子どもや若い人は、もしかしたら、死ぬって美しく感動的なことだって勘違いしないだろうか?


(夕暮れ)

・・・でもまあ、ドラマでそんなリアルな場面流されてもイヤだけどな。

今の朝ドラでは、主人公の夫がこん睡状態になっている。
脳腫瘍かなにかの手術後ずっと目が覚めず、家につれてかえっての在宅療養なんだって。
いや~、綺麗でいいよね、俳優さんって!
床ずれとか胃ろうとかオムツ交換の話は、こういうドラマではあんまやらないもんね。


(毎朝、『純と愛』に釘づけのサンジ)

眠りつづける夫に話しかけても返事がかえってこない場面とか、
手を握ったら反射で握り返すたびに「もしかして」と思っちゃう場面とか。
わかるわかるって思いながら見てる。
せつないのを思いだしながら見てる。
愛くん、起きるといいな。
目を覚ますといいな。
今この瞬間もベッドで眠りつづけてる人みんな。
ドラマみたいに突然に、ぱっちりと目をひらいてくれたらいいな。


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お花をもらったよ

親戚の子どもが遊びにきてくれたよ。
よくわかんないことばをいっぱいしゃべる。
おひさまみたいにあかるい子だったよ。
たんぽぽみたいな手で、母にハンドクリームをぬってくれたよ。

病院めぐりでつかれてる日には
友達が電話をくれたよ。
わたしはなんにも知らせていなかったのに、かけてきてくれたよ。
それはそれは
泣きたいくらいにうれしかったんだよ。

きのうはお花をもらったよ。
元気で明るい。
すてきな匂いのや花だった。
ひとのこころに咲く花だったよ。



人とのつながりや優しさは、隠された宝石箱のよう。
ふだんはよく見えないけど、蓋をひらけばこんなにも、きらきら輝くんだ。

 「おばあちゃんに会いたい。おばあちゃんだいすき」
・・・LINEで、椿がメッセージをおくってきたよ。
母、早くタブレット使えるようにならないかな。


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初めましての方へ

母:高次脳機能障害、要介護5
妹:重度重複障害者
父:天然ボケ
猫:2匹
こんな家での暮らしを綴っています。
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