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在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~

独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
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考えて、決めること

母が倒れて3日目。
タイから急きょ帰国した翌日のことだ。
担当医にいわれた。
 「手術は成功し、命は救いました。
 私たちにできるのはここまでです。
 次の病院を見つけてください。」
・・・話、早っ!
まだ3日目やで!
私は心中でツッコミもしたが、転院をすすめられることはよく聞かされていたので、ああこれかとも思った。
父はポカンとしていた。

ざっくり説明すると病院には3種類ある。
1)病気をなおす病院
2)リハビリをする病院
3)言葉はわるいけど、ただ置いてくれるだけの病院

まずは1)の病院で手術をうけた。
母の場合、これ以上の治療はできないという。
治療のできない患者はお金にならないから、2)か3)にうつれというのだ。

転院をすすめられて怒りだす人の話はときどき聞く。
けれど私は、リハビリは早くから始めたほうがいいと思った。
病気自体はこれ以上どうしようもない。
でもリハビリを早くはじめれば、床ずれの危険や、間接が固くなってしまう率も低いのではないだろうか。
だから積極的に次の病院を探しはじめた。
ネットや口コミで情報をあつめた。
リハビリで有名な病院をしりませんかっていろんな人にメールをだした。
いくつも候補があがった。
だけどダメだった。
母はずっと眠りつづけていたからだ。
2)のリハビリ病院というものは、目がさめて意志をもってリハビリできる人じゃないと入れてもらえない。
病院のソーシャルワーカーは3)の「療養型」病院をすすめてきた。
その日は本当にどんよりしたものだ。

だけど母は目をひらいた。
「おはよう」って口を動かす。
手を動かして意志をつたえようとする。
そうなると話が変わってきて、候補だったリハビリ病院から
 「面談を受けにきてもいいよ」
と連絡があった。

それで今日。
病院を2軒まわってきた。
第一候補と第二候補。
どちらも一長一短だった。
S病院は山の中。
アットホームで費用も安いが、施設がちょっと古びて暗い。
N病院は町の中。
都会的というか、多少ビジネスライクな雰囲気で費用もかかる。
そのぶん施設はきれいで明るく専門医がいる。
今のところはN病院に傾いている。
家から通いやすいからだ。

いろいろ、じっくり考えないといけない。
面談のとき退院後のことをきかれた。
・・・退院後。
母がどこまで回復しているのかは想像もつかないけど。
うちにはもうひとり、障害者がいる。
妹はいま平日をケアホームですごし、土日は家に帰ってくる。
週のうちたった1日とか2日のこと。
でも毎週末のことだ。
それが半永久的につづくことになる。
たった1日でも、母と妹、重度障害者を2人同時にみることは不可能だろうと父にいわれた。
昼間はヘルパーさんに手伝ってもらうにしても夜は厳しい。
 「そんなこと続けるのは無理だ。
  おまえ絶対ぶったおれるぞ」
父はめずらしく強い語気でいった。
・・・どちらかは365日体制の施設で暮らしてもらうことになるのだろう。

母のこと。
妹のこと。
決めるって、重い。
重いけど、決めなくちゃいけない。
2人の生活を守ってやらなくちゃいけない。
・・・あ、私、2人の保護者だ、って思った。
『保護者』って言葉はずっと、PTAとか子供にたいする親って意味だと思ってた。
私は独身で子供もいないけど。
それでも今は2人の「保護者」なんだ。

未来のことで悩むのはムダだけど、今は未来のことを考える必要に迫られている。
明日の予定、来週の予定、来月の予定、もっと先の予定。
旅行日程ですら考えたことのないくらいだ、私は予定を組むのに慣れていない。
けっこう大変だったりする。
また知恵熱がでそうだったりする。
誰か脳みそ半分かして!(※カニ味噌でも可)
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「おはよう!」

車で片道40分。
家から母の病院までの距離だ。
近所にも病院はたくさんあるが、救急車をよんだときに受け入れを拒否され、山中のN病院に入ることになった。
私は運転が苦手なので、毎日80分もハンドルをにぎるのは正直しんどかった。
でも、今は平気だ。
車を走らせて行くたびに母の様子がかわっているから。
 「おかーさん、おはよう!」
と病室に入っていく。
母はたいていうつらうつらしていて無反応なのだけど、今日は、ちょっとちがった。
口がもごもごと動いた。
声はでなかったけど、口の動きだけですごく、すごくつたわってきた。
 「おは・・・おは・・・よう!」
おはようって素敵な言葉だなあと思った。
午後2時だったけどな!

看護師さんによれば、母は人さし指で自分の名前と年齢を書いてみせたらしい。
しかもサバを読むことなく。
 「意識レベル2になったのよ!」
聞いて聞いて!と、嬉しそうに報告してくれる看護師さんをみて、なかなかいい病院だと思った。

それにしても脳みそって不思議だ。
はずれていた回路がひとつ、つながるたびに、できることがひとつ、増えていく。
考えてみればうちの妹なんて、生まれたときに脳の90%が死んだといわれていたが、車いすでエジプトへ行けるまでになった。
リハビリのおかげである。
母もこれからたくさんリハビリをしなくちゃならない。
そのためにも!
明日は、転院先候補の病院めぐりをしてきます。
がんばるぞー!


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視線

PCがこわれた。
仕方がないから、今は母のノートPCをつかっている。
人のモノだから使いづらいったらありゃしない。
ソフトもろくなの入ってない。

しかも。
このノートをひらくと、いつも、視線を感じるのだ。

ノートPCの背後から・・・。

背後から・・・。


誰かが私を見つめているような・・・。


見つめている・・・。


じっと見つめる・・・・。


・・・視線。


そんなに見つめても、カツオブシあげないから!


(おいしいものくれるまで見つめつづけるアジャリ)

母の姿がみえなくなって、猫たちは寂しいのでしょう。
ますます甘えたになりました。
父はサンジの「遊んで」攻撃に辟易し、イラついて
 「こら! やめんか!」
怖い声をあげることも。
 「なぐるぞ!」
とも。
そして次の瞬間
 「でも可愛いから、なぐらない・・・」
抱っこしてヨシヨシしてた。
親父がいちばん甘えん坊だ。


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初めましての方へ

母:高次脳機能障害、要介護5
妹:重度重複障害者
父:天然ボケ
猫:2匹
こんな家での暮らしを綴っています。
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