在宅介護しながらウィーンへ行くブログ～猫とビターチョコレート～

録画しておいた映画をようやく見た。
『風の谷のナウシカ』。
３０年近く前の映画だ。
初めてみたのは小学生だった。
あのときの衝撃は忘れることができない。
たぶん泣いてた。
いっしょに叫んでた。
それくらい感動していた。

あれから何年経ったのだろう。
ナウシカを見るのは何年ぶりだろう。
本当に、久しぶり。
久しぶりに見たんだ。
そうしたら。
なんかもう。
信じられないことに。

・・・ツッコミまくっていた。

「テト、どうして振り落とされない！」
「凍えないのか！」
「不死身か、テト！」

いや、感動してるねん！
感動してるねんけど！
なんか勝手にこの口が！
口が！
『愛の数だけツッコミ機能』を搭載しているもんで！
自動的に茶々をいれてしまう！

純粋に泣きながらナウシカを見ていた、あの頃にはもう戻れないことを知った。
・・・ヨゴレちゃったなあ、私・・・。

お休み、終わった。
ああ、疲れた。



家にいるのって、とても疲れる。
また明日から、楽しもう（強がり）。

仕事がうまくいかなくて、うなだれてたら、優しい先輩が声をかけてくれた。
　「だだちゃんらしくないよ、ほら、上向いて！」
上向いた。
灰色に汚れた天井しか見えなかった。
灰色の箱の中にいる小さな自分が見えた気がした。

こういう日は、猫になぐさめてもらおう。
やっぱり家族が一番だ。
そう思いつつ、早めに帰ったら。
家族は、私に内緒で焼肉を食べていた。
猫は家出をしていた。
家族もアテにならないもんだと思った。

・・・夏になったら、地平線を見にいこう。