在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~
独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
車椅子での防寒
冬将軍の襲撃を前に、欲しいものがある。
それは母の防寒着。
ポンチョっていうかマントコートっていうか。
袖を通さないでいいやつ。
こんな形の。
車椅子のままジャケットを着るのはけっこう難しい。
母は上体がいまいち不安定だし、麻痺した腕を袖に通すのも一苦労。
そのため以前のお気に入りのコートは着にくくなってしまった。
ポンチョやマントなら、車椅子の上からでもふわっとかぶせることができる。
着せるほうも着せられるほうも楽ちんだ。
それで去年、ネットで安くなってるのを買ってみた。
そしたら、なんと!
ポンチョなのに腕を通すところがあった!
袖というほどじゃないけれど、腕を通さなければ前が閉まらない。
「かぶるだけ」の形じゃなかった。
これは写真ではわからない。
ネットショッピングって難しいと思った。
雨があがったら母とアウトレットに探しにいこうかな。
高いかなー。
サンタさん来ないかなー・・・。
それは母の防寒着。
ポンチョっていうかマントコートっていうか。
袖を通さないでいいやつ。
こんな形の。
車椅子のままジャケットを着るのはけっこう難しい。
母は上体がいまいち不安定だし、麻痺した腕を袖に通すのも一苦労。
そのため以前のお気に入りのコートは着にくくなってしまった。
ポンチョやマントなら、車椅子の上からでもふわっとかぶせることができる。
着せるほうも着せられるほうも楽ちんだ。
それで去年、ネットで安くなってるのを買ってみた。
そしたら、なんと!
ポンチョなのに腕を通すところがあった!
袖というほどじゃないけれど、腕を通さなければ前が閉まらない。
「かぶるだけ」の形じゃなかった。
これは写真ではわからない。
ネットショッピングって難しいと思った。
雨があがったら母とアウトレットに探しにいこうかな。
高いかなー。
サンタさん来ないかなー・・・。
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ごめんな、母
今日は雨。
どこにも行かずに一日過ごす。
母が本を読んでいる間に、私は家事をしていた。
といっても、私はしょっちゅう様子をみにいくし、起きている間はしょちゅうトイレに連れていく。
母がひとりぼっちで30分以上過ごすことはほとんどない。
それに、手元に無線機を置いて、何かあったらすぐに連絡してくるし。
と、思ってたら。
気がついたら1時間も経っていた。
2階の片づけをしてる間、正直、ちょっと母のこと忘れてた。
あわてて無線で呼びかける。
お母さん大丈夫!?
「・・・・。」
返事がない。
ねえ、大丈夫!?
「・・・・。」
やっぱり返事がない。
まずい!
やばい!
これは何かあったかも!
車椅子から落ちてたらどうしよう!
階段をかけおりて母の部屋へ。
おかーさん無事かっ!?
ガラリと戸を開けると、母はさっきと同じ姿勢で車椅子に座ってた。
・・・よかった、無事だった。
ごめん、大丈夫だった?
「大丈夫じゃないの、トイレ行きたいの」
母は悲しそうに答えた。
「頑張って呼んでたんだけど、聞こえなかった?」
私のミスで、無線機は手の届かないところにあった。
仕方がないから、必死で呼んでいたらしい。
私を呼んでたらしい。
でも母には大きな声が出せないから、聞こえなかった。
こんなことは初めてだしすごく心細かっただろうと思う。
ほんまごめん!
めっちゃごめん!
堪忍な!
謝りまくりながらトイレに連れていったら、びっちゃんこでした。
ほったらかされてるんやったら、何のための在宅介護かわからんな。
ごめんな、母。
どこにも行かずに一日過ごす。
母が本を読んでいる間に、私は家事をしていた。
といっても、私はしょっちゅう様子をみにいくし、起きている間はしょちゅうトイレに連れていく。
母がひとりぼっちで30分以上過ごすことはほとんどない。
それに、手元に無線機を置いて、何かあったらすぐに連絡してくるし。
と、思ってたら。
気がついたら1時間も経っていた。
2階の片づけをしてる間、正直、ちょっと母のこと忘れてた。
あわてて無線で呼びかける。
お母さん大丈夫!?
「・・・・。」
返事がない。
ねえ、大丈夫!?
「・・・・。」
やっぱり返事がない。
まずい!
やばい!
これは何かあったかも!
車椅子から落ちてたらどうしよう!
階段をかけおりて母の部屋へ。
おかーさん無事かっ!?
ガラリと戸を開けると、母はさっきと同じ姿勢で車椅子に座ってた。
・・・よかった、無事だった。
ごめん、大丈夫だった?
「大丈夫じゃないの、トイレ行きたいの」
母は悲しそうに答えた。
「頑張って呼んでたんだけど、聞こえなかった?」
私のミスで、無線機は手の届かないところにあった。
仕方がないから、必死で呼んでいたらしい。
私を呼んでたらしい。
でも母には大きな声が出せないから、聞こえなかった。
こんなことは初めてだしすごく心細かっただろうと思う。
ほんまごめん!
めっちゃごめん!
堪忍な!
謝りまくりながらトイレに連れていったら、びっちゃんこでした。
ほったらかされてるんやったら、何のための在宅介護かわからんな。
ごめんな、母。
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ミステリーが戻ってきた
母は長いあいだ文字を読むことが難しかった。
が、今年に入って電子書籍で『赤毛のアン』を読めるようになり、
それから紙の本にも挑戦して、『ハリー・ポッター』などの児童書なら読めるようになった。
以来、何冊かファンタジーを読んでいたのだけれど。
「やっぱりミステリが読みたいな。子供向けじゃないやつ」
というので先日、図書館に行ってみた。
字が大きくて、でも子供向けじゃないミステリを探しに。
そんなのあるかなー。
あるかなー。
あるかなー・・・
あった!
「大活字文庫」だって!
初めて知った!
これ借りてみよう!
西村京太郎ならそんなに難しくはない、はず。
母は喜んだ。
「やった、十津川警部だ! 久しぶりねえ!」
古い知り合いに出会ったみたいな顔で本を開けた。
(しわしわのミカンは気にしないでください)
ほんとに字がでかい。
普通サイズの文庫本なら1冊で済むところを、3冊に分けている。
おかげで母は、すらすら読んだ。
電子書籍の『赤毛のアン』よりすらすら読んだ。
私は一人ムスカになりきって
「読める!読めるぞお!」
と快哉してた。
母はその日、むさぼるように読みふけり、最初の1冊をほぼ1日で読み終えた。
そしてわずか数日で『殺意の青函トンネル』を読み切った。
今は同じ十津川警部シリーズの『二つの金印の謎』を読んでいる。
図書館には「大活字」専用の棚があったから、東野圭吾も宮部みゆきも、まだまだたくさん読めるだろう。
活字のある暮らし、ミステリのある人生が、母のところに戻ってきたのだ。
よかった!
が、今年に入って電子書籍で『赤毛のアン』を読めるようになり、
それから紙の本にも挑戦して、『ハリー・ポッター』などの児童書なら読めるようになった。
以来、何冊かファンタジーを読んでいたのだけれど。
「やっぱりミステリが読みたいな。子供向けじゃないやつ」
というので先日、図書館に行ってみた。
字が大きくて、でも子供向けじゃないミステリを探しに。
そんなのあるかなー。
あるかなー。
あるかなー・・・
あった!
「大活字文庫」だって!
初めて知った!
これ借りてみよう!
西村京太郎ならそんなに難しくはない、はず。
母は喜んだ。
「やった、十津川警部だ! 久しぶりねえ!」
古い知り合いに出会ったみたいな顔で本を開けた。
(しわしわのミカンは気にしないでください)
ほんとに字がでかい。
普通サイズの文庫本なら1冊で済むところを、3冊に分けている。
おかげで母は、すらすら読んだ。
電子書籍の『赤毛のアン』よりすらすら読んだ。
私は一人ムスカになりきって
「読める!読めるぞお!」
と快哉してた。
母はその日、むさぼるように読みふけり、最初の1冊をほぼ1日で読み終えた。
そしてわずか数日で『殺意の青函トンネル』を読み切った。
今は同じ十津川警部シリーズの『二つの金印の謎』を読んでいる。
図書館には「大活字」専用の棚があったから、東野圭吾も宮部みゆきも、まだまだたくさん読めるだろう。
活字のある暮らし、ミステリのある人生が、母のところに戻ってきたのだ。
よかった!
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