在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~
ごめんね、椿
私の本『地球の迷子』を、オーストラリアの親戚に送ったら
姪っ子の椿から電話がかかってきて、言われた。
残念そうに言われた。
「オーストラリアのこと書いてなかった・・・」
だって!
オーストラリアは親戚訪問だし!
毎年のことだし!
姪っ子とアイスクリーム食べて一日終わり、じゃ旅行記にならないし。
「じゃあ、次はいつ来てくれるの?」
・・・えーと。
言葉に詰った。
姪っ子たちには会いたいけれど。
行きたい国が多すぎて。
次に行くのは北欧です。
オーストラリアじゃなくてごめん。
フィンランドでオーロラを見る、短いツアーに参加する。
職場のテレビにオーロラの美しいCMが(たしか焼酎のCMが)流れていて、それを見ながら
「オーロラ見に行きたいなあ」
と呟いたら
「ほな、行こか」
と先輩が答え、その場で北極圏行きが決定した。
実は10年ほど前にもオーロラを見に行く計画を立てたのだが、そのときは挫折している。
極寒の地に一人旅、なんて、寒すぎるからだ。
寂しすぎるからだ。
体よりも心が凍りついてしまう。
一緒に行ってくれる人がいるチャンスを逃すわけにはいかない。
ということで。
オーストラリアはまた来年。
ごめんね、椿。
ムーミン捕獲して帰るから!
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札束
お札の束だ。
札束だ!
たまには掃除もしてみるもんだ。
とはいえ、だいたいがアフリカのお札だったりするので
総額200円くらいだろう。
が、それだけじゃない。
ユーロも見つけた。
50が1枚。
20が2枚。
90ユーロ(約8500円)だ。
大金だ!
ユーロは来月のフィンランドで使えるからありがたい。
よくぞ残しておいたものだ。
私って賢い!
と。
思ったけれど。
喜んだ私はアホやった。
正真正銘、アホやった。
このユーロを両替したのは一昨年のこと。
手帳をめくって調べてみたら、
(2010年5月時点) 1ユーロ=120円
(2012年1月本日) 1ユーロ=97円
NOOOOO!
120 - 97 = 23 × 90 = 2070
2070円の損害でございました。
でもまあとにかく
・・・来月いっぱいはユーロが使えますように。
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恐怖のバンジー・ジャンプ
休止中の旅ブログに「バンジージャンプ」「ジンバブエ」で検索してくる方が複数いらして
なんだろうと思っていたらこんな記事が見つかった。
『ジンバブエでバンジージャンプのロープが切れ、女性が落下
奇跡的に無事救助』
2年前に私も飛んだ、ビクトリア・フォールズのバンジージャンプだ。
あのときの怖さは鮮やかに覚えている。
ジンバブエでもない。
ザンビアでもない。
どこの国でもないところから飛び降りるバンジー。
ジャンプ台は、国境にかかる橋のまんなかにあった。
ジンバブエ人だかザンビア人だかしらないが
陽気なアフリカンの係員が笑いかけてくる。
「カナリコワイヨ!」
「メチャクチャ、コワイヨ!」
バックパッカーから教わったという日本語だ。
橋から突き出た飛び込み台。
見下ろすと、はるか彼方に流れる濁流がみえる。
ビクトリア瀑布が吐きだす水の塊。
褐色の怒涛。
あそにむかってかって飛んでいくんだ。
・・・怖かった。
ものすごく怖かった。
死ぬかもしれないって思った。
もしかしてもしかしたら、死んじゃうかもしれない。
私は今から殺されるんだ。
背後に控えている係員が殺人鬼に見える。
でも逃げるわけにはいかない。
お金を払ってしまったのだから。
だからって「さあ飛べ」と言われてハイと飛びこむ勇気はない。
「ちょっと待って、深呼吸させて!」
スーハーハーと息をした。
そしたら、その数秒間にいわゆる
『これまでの人生が走馬灯のように駆けめぐる』
という経験をした。
家族の顔が目の前を横切った。
・・・よし。
腹をくくった。
OK、と合図した。
係員の兄ちゃんが大声でカウントダウンした。
「スリー・トゥー・ワン、バンジー!!!」
自分で飛べない私は係員の兄ちゃんに背中から突き落とされていった。
次の瞬間、天国を見た。(写真は旅ブログで)
飛び込む直前。
私が青い顔をしていたせいだろう。
「大丈夫、万全を期してるから」
係員がなだめるように言ってたっけ。
かかとを揃えて立ち、赤い巨大なマジックテープで縛る。
背中と股のところもがっちり装着されている。
ロープはばかでかいカラビナみたいなもので結びつけられた。
「大丈夫、万全を期してるから」
万全を期している。
それでもロープは切れたのだ。
ニュース映像を見た。
オーストラリア人の女性が飛んだとき、ロープが伸びきったところで切れていた。
ロープは111m、水面がたしか135mだから
落ちたのは25mくらいだろうか。
足を縛られたまま濁流につっこみ、ワニのいる川を泳いで岸にたどりつき助かったという。
・・・助かってよかった、ほんまに!
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