在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~
独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
車椅子2台つれて宝塚観劇へ!(後編)
車椅子2台つれて宝塚観劇へ!(前編)
感動のうちにミュージカル『PUCK』が終わり。
幕間休憩。
灯りがつくなり、母がつぶやいた。
「お尻が痛い・・・」
そ、そうか。
こんなに長時間、座り続けたことないもんな。
妹の褥瘡が治ったかと思えば、次は母の予感。悪寒。
「おかーさん、帰りたいんだけど」
あかん!
まだこれからショーみるねんで!
「そうなんだけど・・・」
『PUCK』を見終えたことで母は目的を達したと思ったのだろう。
でも、私はショーも観たかった。
ひさしぶりなんだもん!
ショー観たいんだもん!
たまには私に付き合え!
「わかった・・・」
ええ、鬼とでも何とでも呼んでください。
1クリックで応援よろしくお願いします!
↓
母の血流をよくするべく、体操をしているあいだに休憩は終わり。
ようやく私のお待ちかね。
ショーが始まった。
輝くミラーボール!
緑のレーザー光線!
きらっきらの衣装!
ギラッギラのスター!
うおおお、これこそタカラヅカだあああ!
そのとき背後の扉がひらき。
ダンサーが客席通路になだれ込んできた!
「客席降り」というやつだ。
客席通路で踊るのだ。
衣擦れの音がきこえる近さ。
妹はかなりびっくりしていた。
興奮していた。
若い娘役さんがひとり、妹にむかって微笑みかけてくれた。
その瞬間。
妹が震えだした。
ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ・・・。
けいれんを起こしている。
てんかんの発作だ。
声をあげたりはしない。
ただ、顔はムンクの叫びみたいになるし、全身が壊れた機械みたいにビックンビックンしてる。
私たちは慣れてるけど
初めて見る人には恐ろしい光景だと思う。
客席案内係のおねえさんが
「大丈夫ですかっ!」
すっとんできた。
「何かお手伝いできることはありますか!?」
ありがとう。
誰にもどうにもできません。
発作がおさまり、動かせるようになってから、外へ連れ出すことにした。
興奮しすぎたのだと思う。
音が大きいし。
照明はチカチカしてるしで。
刺激が強すぎたのだと思う。
(『PUCK』は何が起こるか知ってたから平気だったのだろう。)
母子室とよばれる、ガラス越しの席もあるにはあるんだけど。
2人とも客席はもう限界だろうと思った。
すると係の人が
「モニター席はいかがですか。音量も抑えられますし」
といってくれた。
そういうわけで。
大劇場でまさかのテレビ観劇。
(発作のあとなので妹は半眠り)
これ気楽でいいなー。
おやつポリポリ食べながら観たい感じ。
それなりに楽しんでたら、一人だけ別席で見ていたボランティアの友人が
「係の人が教えにきてくれた」
と下りてきた。
私と友人は後ろ髪ひかれまくりだったけれど仕方がない。
母も妹も体力が限界だ。
帰ることにした。
最後に妹が
「トイレにいきたい。」
というので。
障害者トイレに行ってみると!
紙オムツの中で、ウ×コ爆弾が爆発してた。
鬼下痢ってた。
大惨事だった。
地獄絵図だった。
2人がかりでも掃除に20分かかった・・・。
泣きたかった・・・。
ぎゃーぎゃーいいながら掃除しているとき
「あんたが悪いなじゃいよ、大丈夫だよ」
と、母が妹を慰めていた。
舞台は最高だったし
楽しかったけど
ものすごく楽しかったけど!
力尽きた(私が)・・・。
またいつか、宝塚みれるといいな・・・。
感動のうちにミュージカル『PUCK』が終わり。
幕間休憩。
灯りがつくなり、母がつぶやいた。
「お尻が痛い・・・」
そ、そうか。
こんなに長時間、座り続けたことないもんな。
妹の褥瘡が治ったかと思えば、次は母の予感。悪寒。
「おかーさん、帰りたいんだけど」
あかん!
まだこれからショーみるねんで!
「そうなんだけど・・・」
『PUCK』を見終えたことで母は目的を達したと思ったのだろう。
でも、私はショーも観たかった。
ひさしぶりなんだもん!
ショー観たいんだもん!
たまには私に付き合え!
「わかった・・・」
ええ、鬼とでも何とでも呼んでください。
1クリックで応援よろしくお願いします!
↓
母の血流をよくするべく、体操をしているあいだに休憩は終わり。
ようやく私のお待ちかね。
ショーが始まった。
輝くミラーボール!
緑のレーザー光線!
きらっきらの衣装!
ギラッギラのスター!
うおおお、これこそタカラヅカだあああ!
そのとき背後の扉がひらき。
ダンサーが客席通路になだれ込んできた!
「客席降り」というやつだ。
客席通路で踊るのだ。
衣擦れの音がきこえる近さ。
妹はかなりびっくりしていた。
興奮していた。
若い娘役さんがひとり、妹にむかって微笑みかけてくれた。
その瞬間。
妹が震えだした。
ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ・・・。
けいれんを起こしている。
てんかんの発作だ。
声をあげたりはしない。
ただ、顔はムンクの叫びみたいになるし、全身が壊れた機械みたいにビックンビックンしてる。
私たちは慣れてるけど
初めて見る人には恐ろしい光景だと思う。
客席案内係のおねえさんが
「大丈夫ですかっ!」
すっとんできた。
「何かお手伝いできることはありますか!?」
ありがとう。
誰にもどうにもできません。
発作がおさまり、動かせるようになってから、外へ連れ出すことにした。
興奮しすぎたのだと思う。
音が大きいし。
照明はチカチカしてるしで。
刺激が強すぎたのだと思う。
(『PUCK』は何が起こるか知ってたから平気だったのだろう。)
母子室とよばれる、ガラス越しの席もあるにはあるんだけど。
2人とも客席はもう限界だろうと思った。
すると係の人が
「モニター席はいかがですか。音量も抑えられますし」
といってくれた。
そういうわけで。
大劇場でまさかのテレビ観劇。
(発作のあとなので妹は半眠り)
これ気楽でいいなー。
おやつポリポリ食べながら観たい感じ。
それなりに楽しんでたら、一人だけ別席で見ていたボランティアの友人が
「係の人が教えにきてくれた」
と下りてきた。
私と友人は後ろ髪ひかれまくりだったけれど仕方がない。
母も妹も体力が限界だ。
帰ることにした。
最後に妹が
「トイレにいきたい。」
というので。
障害者トイレに行ってみると!
紙オムツの中で、ウ×コ爆弾が爆発してた。
鬼下痢ってた。
大惨事だった。
地獄絵図だった。
2人がかりでも掃除に20分かかった・・・。
泣きたかった・・・。
ぎゃーぎゃーいいながら掃除しているとき
「あんたが悪いなじゃいよ、大丈夫だよ」
と、母が妹を慰めていた。
舞台は最高だったし
楽しかったけど
ものすごく楽しかったけど!
力尽きた(私が)・・・。
またいつか、宝塚みれるといいな・・・。
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Comment
無題
かなり前に、そう10年も前に、ダダというHNを見たことがあります。もちろん宝塚ファンとして…
そして今、宝塚ファンの私が介護の日々を送りながらたどり着いたこのHP。
私もPUCKの台詞言えます、歌えます。
先日、合間をぬって観劇も行きました。
12月にもなんとか行くつもり。
観劇をあきらめないで。
必ず行けるチャンスはあるから。
私も介護の合間に必ず行きます。ファンタジーの本も読みます。
あきらめないで(真矢みき風に)
そして今、宝塚ファンの私が介護の日々を送りながらたどり着いたこのHP。
私もPUCKの台詞言えます、歌えます。
先日、合間をぬって観劇も行きました。
12月にもなんとか行くつもり。
観劇をあきらめないで。
必ず行けるチャンスはあるから。
私も介護の合間に必ず行きます。ファンタジーの本も読みます。
あきらめないで(真矢みき風に)
>なつめまおさん
from だだ | 2014/10/30 10:44
覚えていてくださってありがとうございます!
PUCK歌えるひとが来てくださって嬉しいです。
曲はだいぶ変わってましたがそれでも良い作品でしたね。
観に行って本当によかったと思っています。
妹も、それこそ10年前はときどき連れていってたんですが、年々体が弱り、発作も増えてしまって。
大きな音もチカチカする照明も発作誘発の原因らしいので、体のことを考えるとショーはもう難しいかなあと思っています。
母も体力的に厳しいようなので、次は最初から「お芝居だけ」でいこうかなと思います。
私自身は数か月に一回くらいは見に行っています。
母をショートに預けて運動会もいきました(笑)。
PUCK歌えるひとが来てくださって嬉しいです。
曲はだいぶ変わってましたがそれでも良い作品でしたね。
観に行って本当によかったと思っています。
妹も、それこそ10年前はときどき連れていってたんですが、年々体が弱り、発作も増えてしまって。
大きな音もチカチカする照明も発作誘発の原因らしいので、体のことを考えるとショーはもう難しいかなあと思っています。
母も体力的に厳しいようなので、次は最初から「お芝居だけ」でいこうかなと思います。
私自身は数か月に一回くらいは見に行っています。
母をショートに預けて運動会もいきました(笑)。