在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~
独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
多目的トイレを使ってたら「早く出て!」って壁ドンドンされてびびった話
母と買い物にでかけた先でトイレに入った。
車椅子で入れる「みんなのトイレ」。
苦手な左手すりだけど頑張ってた。
すると、トイレのドアが突然、激しく揺さぶられた。
誰かが開けようとしたみたい。
もちろん鍵はかかってる。
他にも使いたい人がいるんだな、ちょっと待っててねーと思ってたら、声が聞こえてきた。
「えっなんで? 誰かつかってる!」
そりゃ使うだろーみんなのトイレだよ。
大きなショッピングセンターだからみんなのトイレはあちこちにある。
一般のトイレにもベビーカーが入れる広めの個室もある。
だがその人は、どうしてもこのトイレに入りたいようだった。
「早く出てー!早く出てー!」
大きな声ではないものの、こちらに聞こえるうように訴え始めた。
それどころか
ドン!ドン!ドン!
壁を叩きだしたので、これはちょっとやばい人かもしれん、と思いだした。
「どうして出てきてくれないのよ!?」
ドン!ドン!
「お願い早く出てきて!」
そう言われても困る。
ていうか、怖い。
正直、私はかなりびびっていた。
おかーさん、トイレ急いだほうがいいみたい。
おしっこまだ出ない?
焦っている私の横で、母はのんびりと
「猫がノックしてるねえ」
と言っていた。
なんで猫?
ようやくトイレが済んだ。
さて扉の向こうには、どんなにアブナイ人が待ち構えているのだろう?
ドキドキしながらドアを開けると。
若い女の人が途方に暮れてしゃがみこんでいた。
「すみません!そこにバッグ!
バッグ置いてませんでしたか!?」
ありません。
「大変だ!」
女の人は一声叫ぶと、ダッシュで消えていった。
たぶん彼女は若いママで、ベビーカーに乗った小さな子を連れてこのトイレに入ったんだろう。
そのあとバッグを失くしたことに気がついた。
「ちょっと待っててね!」
と子供を置いてトイレに駆け戻ったが、トイレは私たちが使っていた。
外に待たせている子供が心配で
「早くして!」
といったり、壁ドンしたり、したんだろう。
・・・しらんけど。
「バッグ見つかるといいねえ。
インフォメーションセンターに行くように、言ってあげればよかったね」
母はおひとよしなことを言っている。
私は、壁越しに「そこにバッグありませんか?」って訊いてくれたらよかったのにと思う。
威嚇するように大きな音ではなかったけど、トイレで壁ドンされて「早く出ろ」いわれたら、怖いっちゅうねん。
私ビビリやねんからな!
車椅子で入れる「みんなのトイレ」。
苦手な左手すりだけど頑張ってた。
すると、トイレのドアが突然、激しく揺さぶられた。
誰かが開けようとしたみたい。
もちろん鍵はかかってる。
他にも使いたい人がいるんだな、ちょっと待っててねーと思ってたら、声が聞こえてきた。
「えっなんで? 誰かつかってる!」
そりゃ使うだろーみんなのトイレだよ。
大きなショッピングセンターだからみんなのトイレはあちこちにある。
一般のトイレにもベビーカーが入れる広めの個室もある。
だがその人は、どうしてもこのトイレに入りたいようだった。
「早く出てー!早く出てー!」
大きな声ではないものの、こちらに聞こえるうように訴え始めた。
それどころか
ドン!ドン!ドン!
壁を叩きだしたので、これはちょっとやばい人かもしれん、と思いだした。
「どうして出てきてくれないのよ!?」
ドン!ドン!
「お願い早く出てきて!」
そう言われても困る。
ていうか、怖い。
正直、私はかなりびびっていた。
おかーさん、トイレ急いだほうがいいみたい。
おしっこまだ出ない?
焦っている私の横で、母はのんびりと
「猫がノックしてるねえ」
と言っていた。
なんで猫?
ようやくトイレが済んだ。
さて扉の向こうには、どんなにアブナイ人が待ち構えているのだろう?
ドキドキしながらドアを開けると。
若い女の人が途方に暮れてしゃがみこんでいた。
「すみません!そこにバッグ!
バッグ置いてませんでしたか!?」
ありません。
「大変だ!」
女の人は一声叫ぶと、ダッシュで消えていった。
たぶん彼女は若いママで、ベビーカーに乗った小さな子を連れてこのトイレに入ったんだろう。
そのあとバッグを失くしたことに気がついた。
「ちょっと待っててね!」
と子供を置いてトイレに駆け戻ったが、トイレは私たちが使っていた。
外に待たせている子供が心配で
「早くして!」
といったり、壁ドンしたり、したんだろう。
・・・しらんけど。
「バッグ見つかるといいねえ。
インフォメーションセンターに行くように、言ってあげればよかったね」
母はおひとよしなことを言っている。
私は、壁越しに「そこにバッグありませんか?」って訊いてくれたらよかったのにと思う。
威嚇するように大きな音ではなかったけど、トイレで壁ドンされて「早く出ろ」いわれたら、怖いっちゅうねん。
私ビビリやねんからな!
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車椅子での防寒
冬将軍の襲撃を前に、欲しいものがある。
それは母の防寒着。
ポンチョっていうかマントコートっていうか。
袖を通さないでいいやつ。
こんな形の。
車椅子のままジャケットを着るのはけっこう難しい。
母は上体がいまいち不安定だし、麻痺した腕を袖に通すのも一苦労。
そのため以前のお気に入りのコートは着にくくなってしまった。
ポンチョやマントなら、車椅子の上からでもふわっとかぶせることができる。
着せるほうも着せられるほうも楽ちんだ。
それで去年、ネットで安くなってるのを買ってみた。
そしたら、なんと!
ポンチョなのに腕を通すところがあった!
袖というほどじゃないけれど、腕を通さなければ前が閉まらない。
「かぶるだけ」の形じゃなかった。
これは写真ではわからない。
ネットショッピングって難しいと思った。
雨があがったら母とアウトレットに探しにいこうかな。
高いかなー。
サンタさん来ないかなー・・・。
それは母の防寒着。
ポンチョっていうかマントコートっていうか。
袖を通さないでいいやつ。
こんな形の。
車椅子のままジャケットを着るのはけっこう難しい。
母は上体がいまいち不安定だし、麻痺した腕を袖に通すのも一苦労。
そのため以前のお気に入りのコートは着にくくなってしまった。
ポンチョやマントなら、車椅子の上からでもふわっとかぶせることができる。
着せるほうも着せられるほうも楽ちんだ。
それで去年、ネットで安くなってるのを買ってみた。
そしたら、なんと!
ポンチョなのに腕を通すところがあった!
袖というほどじゃないけれど、腕を通さなければ前が閉まらない。
「かぶるだけ」の形じゃなかった。
これは写真ではわからない。
ネットショッピングって難しいと思った。
雨があがったら母とアウトレットに探しにいこうかな。
高いかなー。
サンタさん来ないかなー・・・。
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ごめんな、母
今日は雨。
どこにも行かずに一日過ごす。
母が本を読んでいる間に、私は家事をしていた。
といっても、私はしょっちゅう様子をみにいくし、起きている間はしょちゅうトイレに連れていく。
母がひとりぼっちで30分以上過ごすことはほとんどない。
それに、手元に無線機を置いて、何かあったらすぐに連絡してくるし。
と、思ってたら。
気がついたら1時間も経っていた。
2階の片づけをしてる間、正直、ちょっと母のこと忘れてた。
あわてて無線で呼びかける。
お母さん大丈夫!?
「・・・・。」
返事がない。
ねえ、大丈夫!?
「・・・・。」
やっぱり返事がない。
まずい!
やばい!
これは何かあったかも!
車椅子から落ちてたらどうしよう!
階段をかけおりて母の部屋へ。
おかーさん無事かっ!?
ガラリと戸を開けると、母はさっきと同じ姿勢で車椅子に座ってた。
・・・よかった、無事だった。
ごめん、大丈夫だった?
「大丈夫じゃないの、トイレ行きたいの」
母は悲しそうに答えた。
「頑張って呼んでたんだけど、聞こえなかった?」
私のミスで、無線機は手の届かないところにあった。
仕方がないから、必死で呼んでいたらしい。
私を呼んでたらしい。
でも母には大きな声が出せないから、聞こえなかった。
こんなことは初めてだしすごく心細かっただろうと思う。
ほんまごめん!
めっちゃごめん!
堪忍な!
謝りまくりながらトイレに連れていったら、びっちゃんこでした。
ほったらかされてるんやったら、何のための在宅介護かわからんな。
ごめんな、母。
どこにも行かずに一日過ごす。
母が本を読んでいる間に、私は家事をしていた。
といっても、私はしょっちゅう様子をみにいくし、起きている間はしょちゅうトイレに連れていく。
母がひとりぼっちで30分以上過ごすことはほとんどない。
それに、手元に無線機を置いて、何かあったらすぐに連絡してくるし。
と、思ってたら。
気がついたら1時間も経っていた。
2階の片づけをしてる間、正直、ちょっと母のこと忘れてた。
あわてて無線で呼びかける。
お母さん大丈夫!?
「・・・・。」
返事がない。
ねえ、大丈夫!?
「・・・・。」
やっぱり返事がない。
まずい!
やばい!
これは何かあったかも!
車椅子から落ちてたらどうしよう!
階段をかけおりて母の部屋へ。
おかーさん無事かっ!?
ガラリと戸を開けると、母はさっきと同じ姿勢で車椅子に座ってた。
・・・よかった、無事だった。
ごめん、大丈夫だった?
「大丈夫じゃないの、トイレ行きたいの」
母は悲しそうに答えた。
「頑張って呼んでたんだけど、聞こえなかった?」
私のミスで、無線機は手の届かないところにあった。
仕方がないから、必死で呼んでいたらしい。
私を呼んでたらしい。
でも母には大きな声が出せないから、聞こえなかった。
こんなことは初めてだしすごく心細かっただろうと思う。
ほんまごめん!
めっちゃごめん!
堪忍な!
謝りまくりながらトイレに連れていったら、びっちゃんこでした。
ほったらかされてるんやったら、何のための在宅介護かわからんな。
ごめんな、母。
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