在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~
独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
じっとしとれ 2
「おばあちゃんは強い人だったね」
と、叔母がいった。
「おじいちゃんが勝手に会社を辞めてきたときも
『私がなんとかする!』
って・・・技術も資格も何もない女の人だから大変だったんだけどね
『よおし!』
って頑張っちゃうの」
そうだった、そうだった。
『よおし!』は祖母の合い言葉。
難しいことや困ったことにぶつかるたび、『よおし!』と腕まくりをして挑んでいたっけ。
その気合いというか根性というか、『よおし!』は母に受け継がれた。
無茶だとまわりが止めてもきかず、祖母そっくっりに『よおし!』と腕まくりする母。
猪突猛進の母は、おととい足の手術を終え、きのう麻酔がさめたばかりだが、今朝はすでに
「11月には(バイオリンの)コンサートがたくさんあるんだから、忙しいのよ!
練習しなくっちゃ!」
と息巻いていた。
「よおし!」
お医者さんには、3ヶ月はおとなしくしていなさいって言われてるんだけど・・・。
入院中くらい、じっとしとれ、母。
と、叔母がいった。
「おじいちゃんが勝手に会社を辞めてきたときも
『私がなんとかする!』
って・・・技術も資格も何もない女の人だから大変だったんだけどね
『よおし!』
って頑張っちゃうの」
そうだった、そうだった。
『よおし!』は祖母の合い言葉。
難しいことや困ったことにぶつかるたび、『よおし!』と腕まくりをして挑んでいたっけ。
その気合いというか根性というか、『よおし!』は母に受け継がれた。
無茶だとまわりが止めてもきかず、祖母そっくっりに『よおし!』と腕まくりする母。
猪突猛進の母は、おととい足の手術を終え、きのう麻酔がさめたばかりだが、今朝はすでに
「11月には(バイオリンの)コンサートがたくさんあるんだから、忙しいのよ!
練習しなくっちゃ!」
と息巻いていた。
「よおし!」
お医者さんには、3ヶ月はおとなしくしていなさいって言われてるんだけど・・・。
入院中くらい、じっとしとれ、母。
PR
スポンサードリンク
じっとしとれ
はんぶんこ
3、4才のふたごがベンチに座って電車を待っていた。
じっとしていられないお年頃。
騒ぎたくてウズウズしていると母親が
「いいもの、みいつけた」
と、お菓子の箱をとりだした。
コーヒー豆の形をした、豆粒みたいなチョコレート菓子。
子供たちの目が輝いた。
「じゅんくんたべるの!」
ひとりの子が手をのばしてひったくった。
「だーめ!」
もうひとりが悲愴な顔で手をのばす。
「みいちゃんもたべるう!」
よけいに騒がしくなった。
母親は怖い声で
「とりあいしないの!」
と子供を叱った。
「じゅん、勝手にとったらダメでしょう?
はんぶんこ。
ケンカはぜったいしないの。
ほら、みいちゃんにあげて」
じゅんくんはすでに箱をあけて、豆粒みたいなチョコをとりだしていた。
自分が食べようとしていたのだけど、母親にいわれたみいちゃんに渡した。
それからひとつ自分が食べた。
「いっこずつね」
じゅんくんは、箱の中のチョコレートを公平に分けた。
いっこ、みいちゃん。
いっこ、じゅんくん。
いっこ、みいちゃん。
いっこ、じゅんくん。
それからしばらく考えて
「ママにもあげる」
とひとつ渡した。
「ありがとう」
と母親がほほえんだ。
そのとき、電車がやってきた。
私は電車に乗りながら
「領土問題もこんなふうに解決できちゃったらいいのに」
と思った。
「ウソをついてはいけません」
「みんなと仲良くしなさい」
「お友達の気持ちを考えなさい」
「ひとを傷つけてはいけません」
「ひとの悪口を言ってはいけません」
「正しいことをしなさい」
「ごめんなさい、って言いなさい」
「もうゆるしてあげなさい」
大人はいろいろと子供を叱るけど、たいてい、大人がいちばんできてない気がする。
じっとしていられないお年頃。
騒ぎたくてウズウズしていると母親が
「いいもの、みいつけた」
と、お菓子の箱をとりだした。
コーヒー豆の形をした、豆粒みたいなチョコレート菓子。
子供たちの目が輝いた。
「じゅんくんたべるの!」
ひとりの子が手をのばしてひったくった。
「だーめ!」
もうひとりが悲愴な顔で手をのばす。
「みいちゃんもたべるう!」
よけいに騒がしくなった。
母親は怖い声で
「とりあいしないの!」
と子供を叱った。
「じゅん、勝手にとったらダメでしょう?
はんぶんこ。
ケンカはぜったいしないの。
ほら、みいちゃんにあげて」
じゅんくんはすでに箱をあけて、豆粒みたいなチョコをとりだしていた。
自分が食べようとしていたのだけど、母親にいわれたみいちゃんに渡した。
それからひとつ自分が食べた。
「いっこずつね」
じゅんくんは、箱の中のチョコレートを公平に分けた。
いっこ、みいちゃん。
いっこ、じゅんくん。
いっこ、みいちゃん。
いっこ、じゅんくん。
それからしばらく考えて
「ママにもあげる」
とひとつ渡した。
「ありがとう」
と母親がほほえんだ。
そのとき、電車がやってきた。
私は電車に乗りながら
「領土問題もこんなふうに解決できちゃったらいいのに」
と思った。
「ウソをついてはいけません」
「みんなと仲良くしなさい」
「お友達の気持ちを考えなさい」
「ひとを傷つけてはいけません」
「ひとの悪口を言ってはいけません」
「正しいことをしなさい」
「ごめんなさい、って言いなさい」
「もうゆるしてあげなさい」
大人はいろいろと子供を叱るけど、たいてい、大人がいちばんできてない気がする。
スポンサードリンク
