在宅介護しながらウィーンへ行くブログ～猫とビターチョコレート～

写真の整理をしていたら、古い写真がでてきた。
下の妹の写真だ。
昔・・・まだ、可愛かった頃の妹。


（座る練習？をしている写真）

この頃は可愛かったねえ、と言うと
　「こんなふうに成長するなんて想像もしなかった・・・」
母が思わず本音を吐いた。
小さい頃はろくに声も出せないほどか弱かった妹。
今では帰宅のたび雄叫びをあげて騒ぎまわる、立派な怪獣になってしまった。
昔はあんなに可愛かったのに。
あのまま可愛い頃のまま、いてくれたらよかったのにね。
　「それはあんたもやけどね」
・・・あ。言われた。

　「もったいない、ってよく言われた」
母が思い出話をはじめた。
　「初対面の人が、とくにおばあちゃんたちがね、ゆう子をみて
　『こんなに別嬪さんやのにもったいない』
　　っていうの。
　　お母さん、腹がたって腹がたって！」

こんなに別嬪さんなのに。
こんなに重い障がいをもっているなんて。
お嫁にもいけないなんて。
もったいない、もったいない。
・・・まあ、昔の話だからね。

成長した妹は、常盤貴子に似ているといわれ、ニコニコ笑顔で数多のヘルパーさんや介助員さんをたらしこんでいる。
感謝の言葉のかわりに、にっこり笑うことで表現しているのだと思う。
ちっとももったいなくはない。

歩けなくっても、話せなくっても
病気があっても、結婚できなくても
幸せな人生を送ることはできるはずだ。
３人姉妹の誰よりも、ゆう子の写真は数多い。
これからも増えていくだろう。

激励の１クリックよろしくお願いします！
　↓

予定のない日曜日。
家でまったりドラマや映画のＤＶＤを見て過ごす。
母は相変わらずストーリーがほとんど理解できない。
『謎解きはディナーのあとで』は
　「（櫻井君が）可愛いからそれでいいの！」
と眺めているだけ。
毎週みていた『信長のシェフ』も
　「どの人が信長なの？」
といいながら最終回をむかえた。
　「小栗旬の『ルパン三世』は絶対にみにいく！」
と宣言しているが、きっと誰が小栗旬で誰がルパンなのか分からないまま見るんだろう。
まあ楽しければそれでいいか。

私が見にいきたい映画は『聖者たちの食卓』。
私ここで食べた！
そしておなかこわした！



インドはシク教の聖地・黄金寺院。
ここの無料食堂は、もちろん信者のためのものだけど、異教徒の旅人でもぜんぜんＯＫで食べさせてくれる。
私はインドのおばあちゃん達に混じり、床に座って並んで食べた。
食後、日本式の
「ごちそうさでした」
を声にだして丁寧にやったら、向いのおばあちゃんがにっこり笑って頷いてくれた。
宗教は違うけどわかってもらえた。


（床に置かれたアルミ皿）

懐かしいな。
夥しい人数が食べる食事はすべて寄付とボランティアで賄っていると聞いた。
どんなふうに作られているのか、映画をちょっと見てみたい。
・・・無理やけどな。

近頃はＤＭＭとツタヤの無料お試しレンタルでＤＶＤをよく借りてます。
無料期間が終わっちゃったら寂しいなあ。
激励の１クリックお願いします！
　↓

私の一日は猫に始まり猫で終わる。
朝は、サンジが起こしにくる。
　「ごはん！ごはんまだ！？」
とお腹をすかせて私の枕元にジャンプ。
起きなければ頭をかじるという暴挙にでる。

夜はアジャリ。
１１時を過ぎると
　「そろそろ寝よう」
と呼びにくる。
まだ寝ないよといったら、足元でずーっと待っている。



アジャリは人間でいうとかなりの高齢だ。
年功序列で立場が上がっている。
赤ちゃんのときから私が育てたのに、すっかり忘れて、今では私の保護者気分。
　「早く寝なさい」
と私を叱る。
私がベッドに入ると、自分も布団にあがってきて、必ず私の顔をフンフンと嗅いでいく。
まるで
　「いい子いい子」
ってするみたいに。
　「おやすみなさい」
というように。
私はそれがとても嬉しい。

いつまで一緒にいられるかな。
わからないけどいつまでも、アジャリは私の大事な相棒だ。

夏バテきてます・・・１クリックで応援よろしくお願いします！
　↓