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在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~

独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
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願いごと手帳

「願いごと手帳」をはじめた。
ただのノートに願い事をただ「書くだけ」で叶うっていうやつだ。



言霊というのか。
おまじないというべきか。
プラス思考の言葉を使い、
すでに『願いが叶った』という完了形で書いていくものらしい。

 「母の記憶力が戻った」
 「妹の褥瘡がきれいに完治した」
 「母の左手が動いた」
 「妹の寝つきがすばらしくよくて、いつも一晩中すやすや眠っている」
 「お父さんが夕飯をつくってくれるようになった」
 「母が字を読めるようになった」

願いごとを書くのは楽しい。
七夕の短冊みたいだ。
たくさん書いていくうちに、だんだん、数うち当たるんじゃないかという気になってきた。

 「家のリフォームがすんなりいって、しかも補助金が満額おりた」
 「相性のいい施設とヘルパーさんが見つかった」
 「妹の介助員として若い人が何人もきてくれた」
 「私ひとりで母のトイレ介助ができた」

願いを、夢を、たくさんたくさん書いていく。

 「母がひとりで立てるようになった」

自分自身の願いも、書いた。

 「新しいパソコンを手に入れた」
 「痩せて昔のジーンズをはけるようになった」
 「おじいちゃんの隠し財産を発見した」
 「また旅立てるようになった」
 「新しい仕事がすぐに見つかって、しかもすごくハッピーな職場だ」

夢は叶う、という言葉は自己満足臭くて嫌いだ。
叶わないのは努力が足りないって叱られる恐れがあるから。

現実には
努力しても努力しても
どうにもならないことがいっぱいあって
神様にしか解決できなことがいっぱいあって
不可能なことを望むことは
現実逃避みたいに思えて
分不相応なことを望むことは
欲張りみたいに思えて
あんまり口に出さないようにしてきた。
それでもあきらめきれないたくさんのことを
手帳に書きつけていくうちに
望んでもいいんだよって
願ってもいいんだよって
神様に許してもらえたような
そんな気持ちになれたのだ。

たくさんたくさんの願い事。
数うち当たれ。
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初めましての方へ

母:高次脳機能障害、要介護5
妹:重度重複障害者
父:天然ボケ
猫:2匹
こんな家での暮らしを綴っています。
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