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在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~

独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
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絞り出す言葉

どうせわからない。
ひとの気持ちなんて。
どうせつたわらない。
わたしの気持ちなんて。
小学生のとき
 「エスパーじゃないんだから、わかるわけないでしょ!」
とか、よくいったっけ。

もう小学生じゃないので、つたえる努力をしようと思います。
そのために文字があるのです。
そのために私は書くのです。

だけど、今はまだ、一行しか書けない。
普段はあんなに饒舌なのに
絞り出してもたったの一行。
これ以上はどうしても書けない。



・・・妹を、施設に入所させることに決めました。


(サンジをなでようとしている妹の手)

「よかったね」だけは言わないでください。
おねがいだから今はまだ。
落ち着いたら、きっと書くから。


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母の文章

アルバム整理をしていたら古い雑誌がでてきた。
そこには、母が若い頃に書いた文章が載っていた。
手のかかる上の娘2人と、重い障害児をかかえて奔走していた頃の文章だ。

 「上の2人に、私はゆうこの犠牲になっている、と思わせてはいけない。
  ゆうこに将来、私は姉の負担になっている、と思わせてはいけない。
  それだけは絶対に避けなければいけない。
  そのために私が今できることは、上の2人の娘たちにできるだけたくさんの愛情をそそぐことだ」

若い頃の母に言ってあげたい。
大丈夫だよって。
ちゃんと伝わったよって。
ありがとうって。
おかげで私たちは、仲のいい姉妹のままでいられた。

だけど。
いや、だから、かな。
私は今、とてもせつない決断を下さなければならない。
・・・詳細はまたいずれ。


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障害者のきょうだい

知的障害者の兄弟の話を聞いていると「めっちゃ大変そう!」って思う。
介護が大変っていうだけではなく、健常な子から酷いイジメを受けたり、
 「お前のねえちゃんショウガイシャー」
と兄弟までイジメられるらしい。
同じ障害者でもうちの妹のような重い身体障害者をイジメる勇気のある子はほとんどいなかった。
介助者がついているからイジメる隙もなかたのだろう。
妹のせいで私たちがイジメられることもなかった。
ただ一人だけ
 「お前の妹、猿みたい!」
と言ってのけた男子がいたが、即行でしばかれた挙句、その子自身がすごい猿顔だったのでかえって笑いものにされる始末。
 「お母さんはお姉ちゃんばかり可愛がって!」
と兄弟がひがんで育つケースもよく聞くけれど、うちはそれにもあたらない。
障害をもったのが末っ子だからだろう。
たぶん、私たちはとても恵まれている。

母はずっと言っていた。
 「あんたたちにはあんたたちの人生がある。
  ゆうこの犠牲になっちゃだめ」
と。

まあ、そうそう理想通りにはいかない。
今だって事実上、私が妹の保護者だし。
オムツ戦争だし。
夜寝かせてもらえないし。
障害者の兄弟ってたしかにめんどくさいことが多い。
でも兄弟って、たいていめんどくさいものではないだろうか?

私は妹がああいう子でラッキーだと思っている。
いつか妹のことを、ちゃんと文章で書きたいと思っている。


(今日の青空)

だから・・・だから。
ちょっとだけ。
思ってしまう。
 「よそみたいな良いお姉ちゃんじゃなくてゴメンなあ・・・。」
今日はとっても、いろいろ、あった。


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初めましての方へ

母:高次脳機能障害、要介護5
妹:重度重複障害者
父:天然ボケ
猫:2匹
こんな家での暮らしを綴っています。
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