在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~
独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
親のオムツと子のオムツ
さっきオヤジが
「かーさんをトイレに連れていったら、手遅れで、もうパンツが濡れてしまってた。
どうしたらええの?」
と聞いてきた。
この一年、オヤジはかなり頑張ってトイレ介助はできるようにはなったけど、そこまでだった。
紙パンツや尿とりパッドの種類がどうしても見分けられない。
オムツ交換とかできない。
だけど私はその時、どうしても手が放せない状況だった。
ちょっと待ってて!
これ終わったらいくから!
と、追い返したら、オヤジはかなり困っていた。
そのあと一生懸命に考えて、ハサミを持って行った。
・・・紙パンツをぬがせるのにどうしてハサミがいるのだろうか・・・。
オヤジに応援の1クリックをお願いします!
↓
そのあと紙おむつに替えていると。
何を思ったか、母がぽつんと呟いた。
「自分の赤ちゃんのオムツを替えるのと、
自分の親のオムツを替えるのと。
どっちが嫌なものかな?」
母は、親のオムツを替えたことがない。
私は、自分の子のオムツを替えたことがない。
だから、わからないけど。
赤ちゃんのオムツ交換ってべつに嫌じゃなかったでしょ?
親のオムツを替えるのも、べつに嫌じゃないよ?
って答えといた。
来た道と。
行く道と。
ただそれだけの違いやん。
私自身は、どんな道をゆくのだろう?
「かーさんをトイレに連れていったら、手遅れで、もうパンツが濡れてしまってた。
どうしたらええの?」
と聞いてきた。
この一年、オヤジはかなり頑張ってトイレ介助はできるようにはなったけど、そこまでだった。
紙パンツや尿とりパッドの種類がどうしても見分けられない。
オムツ交換とかできない。
だけど私はその時、どうしても手が放せない状況だった。
ちょっと待ってて!
これ終わったらいくから!
と、追い返したら、オヤジはかなり困っていた。
そのあと一生懸命に考えて、ハサミを持って行った。
・・・紙パンツをぬがせるのにどうしてハサミがいるのだろうか・・・。
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そのあと紙おむつに替えていると。
何を思ったか、母がぽつんと呟いた。
「自分の赤ちゃんのオムツを替えるのと、
自分の親のオムツを替えるのと。
どっちが嫌なものかな?」
母は、親のオムツを替えたことがない。
私は、自分の子のオムツを替えたことがない。
だから、わからないけど。
赤ちゃんのオムツ交換ってべつに嫌じゃなかったでしょ?
親のオムツを替えるのも、べつに嫌じゃないよ?
って答えといた。
来た道と。
行く道と。
ただそれだけの違いやん。
私自身は、どんな道をゆくのだろう?
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悲しいこと
悲しいことを書きとめるには勇気がいる。
書かないでおこうかな、とも、考えたんだけど。
やっぱり書かなくちゃだめだ。
ぜんぶ書くって決めたんだから。
母は地元の音楽家たちと、ボランティアで演奏活動をするグループ「ムジカ」を作って活動していた。
ピアノ、声楽、フルート、オーボエ、そして母のバイオリンという顔ぶれだ。
去年は「ムジカ」の活動が20周年にあたり、記念コンサートをひらくというので、母はとても張り切っていた。
20年の集大成だからって。
楽しみにしていた。
ところが母は脳出血で倒れてしまい。
入院している間に20周年コンサートは終わってしまった。
母の意識が戻らぬうちに。
それから1年半が過ぎ。
母はかなり元気になった。
意識も、記憶も、はっきりしてきた。
妄想もほとんど出なくなった。
ところが、どうしても受け入れられない事がいくつか残った。
その一つが「ムジカ」だ。
20周年のコンサートが自分のいないうちに終わってしまったことが、どうしても理解できない。
受け入れられないのだと思う。
コンサートのDVDも見せた。
メンバーの話も聞いた。
それでも尚。
バイオリンを弾けないことを受け入れるようになった今でも。
母は理解することがでいない。
ムジカの活動は、バイオリンのないままに続いている。
仲間たちがひらく半年に1度のコンサートを母は喜んで聴きに行く。
そのたびに、今度こそ大丈夫だろうと思うのだけど。
今回もまたダメだった。
ムジカのメンバーの顔をみると
「20周年のコンサートのポスターはできたのかしら?」
と言いだしてしまった。
あんなに調子がよかったのに、急に記憶が混乱して
「ゆうこはどこかしら?」
と、とっくの昔に施設に入れた妹を探し始めた。
「お弁当を頼んでいるはずなのよ。
私も会議に出席して、次に弾く曲を決めなくちゃ」
お弁当を頼んだのも
会議に出席していたのも
コンサートにでるための曲を決めなくてはいけなかったのも、2年前のこと。
母がまだバイオリンを弾いていた頃の記憶だ。
普段しっかりしているだけに、今回の混乱は激しく、動揺は深く、私も悲しかった。
応援の1クリックをお願いします!
↓
母の通うデイサービスにも、ムジカはボランティアで弾きにくる。
だけどその日は休ませるようにしている。
「私、このあいだまでお年寄りのために弾いていたのに、自分がお年寄りになっちゃった」
とつぶやくのを聞いてしまったから。
まあ、誰でもいつかお年寄りになるんだけどね。
いつか母が、この現実を受け入れて、ムジカの仲間と話せるようになるといいな。
書かないでおこうかな、とも、考えたんだけど。
やっぱり書かなくちゃだめだ。
ぜんぶ書くって決めたんだから。
母は地元の音楽家たちと、ボランティアで演奏活動をするグループ「ムジカ」を作って活動していた。
ピアノ、声楽、フルート、オーボエ、そして母のバイオリンという顔ぶれだ。
去年は「ムジカ」の活動が20周年にあたり、記念コンサートをひらくというので、母はとても張り切っていた。
20年の集大成だからって。
楽しみにしていた。
ところが母は脳出血で倒れてしまい。
入院している間に20周年コンサートは終わってしまった。
母の意識が戻らぬうちに。
それから1年半が過ぎ。
母はかなり元気になった。
意識も、記憶も、はっきりしてきた。
妄想もほとんど出なくなった。
ところが、どうしても受け入れられない事がいくつか残った。
その一つが「ムジカ」だ。
20周年のコンサートが自分のいないうちに終わってしまったことが、どうしても理解できない。
受け入れられないのだと思う。
コンサートのDVDも見せた。
メンバーの話も聞いた。
それでも尚。
バイオリンを弾けないことを受け入れるようになった今でも。
母は理解することがでいない。
ムジカの活動は、バイオリンのないままに続いている。
仲間たちがひらく半年に1度のコンサートを母は喜んで聴きに行く。
そのたびに、今度こそ大丈夫だろうと思うのだけど。
今回もまたダメだった。
ムジカのメンバーの顔をみると
「20周年のコンサートのポスターはできたのかしら?」
と言いだしてしまった。
あんなに調子がよかったのに、急に記憶が混乱して
「ゆうこはどこかしら?」
と、とっくの昔に施設に入れた妹を探し始めた。
「お弁当を頼んでいるはずなのよ。
私も会議に出席して、次に弾く曲を決めなくちゃ」
お弁当を頼んだのも
会議に出席していたのも
コンサートにでるための曲を決めなくてはいけなかったのも、2年前のこと。
母がまだバイオリンを弾いていた頃の記憶だ。
普段しっかりしているだけに、今回の混乱は激しく、動揺は深く、私も悲しかった。
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母の通うデイサービスにも、ムジカはボランティアで弾きにくる。
だけどその日は休ませるようにしている。
「私、このあいだまでお年寄りのために弾いていたのに、自分がお年寄りになっちゃった」
とつぶやくのを聞いてしまったから。
まあ、誰でもいつかお年寄りになるんだけどね。
いつか母が、この現実を受け入れて、ムジカの仲間と話せるようになるといいな。
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くまのかお
高齢者向けのデイサービスで働く人から
「レクリエーションで何をやるか、考えるのが大変」
ときいたことがある。
母はきのう、NHKの『伝えてピカッチ』みたいなゲームをやったそうだ。
司会をつとめる職員さんが「お題」を出す。
6人のおばあちゃんたちが、与えられた「お題」を絵に描く。
そのあと解答者がよばれて、みんなの絵をみせられて
「これは何でしょう?」
とお題を当てるゲーム。
で、その日でたお題が
「くまのかお」
だったらしい。
熊の顔。
ということで。
3人のおばあちゃんはこんな感じで描いた。
「くまのかお」。
しかし、2人のおばあちゃんは
目の下のほうのクマを描いた。
そして最後のひとりはなんと
歌舞伎のくまどりを描いたらしい。
「かおのくま」ではなく、お題は「くまのかお」のはず・・・。
ちょっとそのお題難しいよと思いながら1クリックお願いします!
↓
「ゲームがいつも成立しないのよね~」
母はコロコロと笑いながら話してくれた。
デイサービスって、なんか、楽しそう。
職員さんが頑張ってるのが伝わってくる。
皆さんいつもお疲れ様です!
「レクリエーションで何をやるか、考えるのが大変」
ときいたことがある。
母はきのう、NHKの『伝えてピカッチ』みたいなゲームをやったそうだ。
司会をつとめる職員さんが「お題」を出す。
6人のおばあちゃんたちが、与えられた「お題」を絵に描く。
そのあと解答者がよばれて、みんなの絵をみせられて
「これは何でしょう?」
とお題を当てるゲーム。
で、その日でたお題が
「くまのかお」
だったらしい。
熊の顔。
ということで。
3人のおばあちゃんはこんな感じで描いた。
「くまのかお」。
しかし、2人のおばあちゃんは
目の下のほうのクマを描いた。
そして最後のひとりはなんと
歌舞伎のくまどりを描いたらしい。
「かおのくま」ではなく、お題は「くまのかお」のはず・・・。
ちょっとそのお題難しいよと思いながら1クリックお願いします!
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「ゲームがいつも成立しないのよね~」
母はコロコロと笑いながら話してくれた。
デイサービスって、なんか、楽しそう。
職員さんが頑張ってるのが伝わってくる。
皆さんいつもお疲れ様です!
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