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在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~

独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
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本をひらくとき

うまくいく時もあれば
うまくいかない時もある。

楽しい一日もあれば
悲しい一日もある。

みんなで笑える昼もあれば
ひとり泣いてる夜もある。

誰彼なしにに喋りたいときもあれば
だれにも話せないこともある。

・・・今日は、後者。

ちょっとへこんでいるときは
できるだけ分厚い本をひらく。
本は、私がどんな気分でいても、かわらずに鮮やかな物語をみせてくれる。
別世界に誘い、もてなし、歓迎してくれる。
涙のあとには見向きもせずに。

本は、いちばん付き合いが古くて、いちばん口の堅い友人だ。

いわずとしれた『指輪物語』。
フロドといっしょに旅に出よう。
ホビットやエルフと冒険しよう。
全部で何巻?
また長い旅になりそうだ。
この旅を終えたとき・・・全巻を読み終える頃には、私はどんなふうになってるかな。
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読了

母が倒れて間もない頃、かなりキツかった頃に読みはじめた本がある
『崖の国物語』。
ファンタジーのシリーズで、外伝いれて全11巻。
その最終巻をとうとう読み終わってしまった。



ナルニアやゲド戦記みたいなコアなファンはいないと思う。
指輪物語みたいな映画にはならないと思う。
ハリー・ポッターみたいに綺麗でもない。
血なまぐさいしエグい場面も多い。
登場人物が把握しきれない。
詰め込み感もたっぷり。
伏線が多すぎて最終巻でいっきに回収していく感じ。

だけどな。
めちゃめちゃおもしろかった!

大空をとぶ心地よさ。
深森の美しさと恐ろしさ。

私は旅をしていた。
見知らぬ世界を旅してた。
トウィッグと、クウィントと、ルークと、ネイトと、オオハグレグマと。
現実には家と病院のほかにどこにも行けなくても。
本をひらけば彼らと旅をすることができた。
空を飛ぶことができた。
冒険することができた。
・・・こんな本を、私もいつか書いてみたい。

母が倒れてまもなく読み始めた『崖の国』。
読み終わった今、母はとうとう家に帰ってこようとしている。
半年間をいっしょに歩いてきた『崖の国』は、忘れられない本になった。
そうしてトウィッグたちの物語は終わり、こんどは、私と母の新しい物語が始まるのだ。

・・・母は24日に退院してきます。


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ピーター・ディッキンソン『血族の物語』

今よんでる本。
ピーター・ディッキンソンの『血族の物語』
若い頃に『エヴァが目覚めるとき』を読んでこの作者の筆致に惚れた。
今読んでも、違う作品でも、やっぱり惚れる。
想像力で紡ぎあげた世界なのに、翻訳ものなのに、地に足つきすぎて引きずりこまれる重量感は何。

20万年前のアフリカ人類の話。
6人の子供が一族から離れ孤立してしまう。
厳しい原始の自然の中で、年長の少年スーズは年下の仲間を守って生きていく決意をする。
 「ぼくはこの子たちのお父さんだ・・・。」



頑張れスーズ!
負けるなスーズ!
・・・私も、頑張る。


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初めましての方へ

母:高次脳機能障害、要介護5
妹:重度重複障害者
父:天然ボケ
猫:2匹
こんな家での暮らしを綴っています。
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