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在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~

独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
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馬鹿にゃんこ

猫のサンジがいなくなった。
月曜の夜のことだ。

サンジは4才の男の子。
家猫として育ててきたつもりだけど・・・。
もともとが野良だ。
外の世界の広さも楽しさも覚えている。
あたたかいお日様や、とんでいく鳥や、おもしろそうな虫たちを見ると我慢できなくなるらしい。
隙をついて飛びだしていってしまうことはこれまでにも何度かあった。
だけどいつもはすぐに帰ってきた。
外の世界の危険も恐怖も知っているから、そう遠くにはいかなかった。

ところがこの日は帰ってこなかった。
夜が更けても、日が昇っても、サンジは帰ってこなかった。
めったにないことだ。
 「オス猫が2,3日家をあけるのは普通のこと。
  一週間くらい帰ってこないこともあるよ」
と口では言ってみたけど。
家族みんなで心配しまくった。
体の小さいサンジのことだ。
なわばり争いに負けて帰ってこれないのかもしれない。
もしかしたらケガをしたのかもしれない。
もしかしたら事故にあったのかもしれない。
 「迷子札はつけているけど・・・」

一番心配していたのは、相棒のアジャリだ。
庭にでて、柵の隙間からずっと外を伺っていた。
サンジを待っていたのだと思う。
時折
 「にゃおん、にゃおん!」
と鳴いて呼んでた。
アジャリは15歳の老猫だ。
この15年の間に、母親がわりのトラ子が死んで、うちのおばあちゃんが死んで、お爺が死んで、姪っ子たちが引っ越していった。
家族がいなくなる寂しさをアジャリはよく知っている。
 「もう誰も、僕の前からいなくならないで」
とアジャリは思ってる。

サンジの行方が気になるあまり、正直その日は仕事どころの気分じゃなかったけど。
夜の休憩時間に母からメールが届いた。
 「お父さんといっしょに帰ってきたよ!」
と。

帰宅した父が、家の前でうろうろしているサンジを見つけた。
 「家に帰りたいけど、怒られるのが怖くて帰れない」
といった様子だった。
玄関をあけてやると、父から距離をとりながら、ビクビク怯えながら家に入った。
帰ったときに怒っても仕方がないから、誰も怒らないのに。
悪いことをしたと自覚があるのだろう。
家族みんなの膝にのぼって、喉を鳴らしながらしながらスリスリをして、
 「ごめんなさい、ごめんなさい」
と愛想をふってまわった。


(疲れ果てて眠いサンジ)

ごめん言うなら家出なんかすんな!
この馬鹿にゃんこ!

・・・でも、広い世界を見たいのは、猫も人間もきっといっしょなんだ。
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初めましての方へ

母:高次脳機能障害、要介護5
妹:重度重複障害者
父:天然ボケ
猫:2匹
こんな家での暮らしを綴っています。
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