在宅介護しながらウィーンへ行くブログ～猫とビターチョコレート～

母が入院してから、ずっとばたばたしてた。
じたばたしてた。

家事と介護と、仕事と仕事。
入院とか病院とか診察とか。
ショートステイとかヘルパーさんとかその手配とか。
もう、いろいろ！
３時間しか眠れない日がつづき、正直くたくただった。
働くお母さんってこんな感じなのかなあ。
ほんと尊敬する。

そんなある日。
早朝、ちいさな足音で目が覚めた。
とん。
とん。
とん。
不器用な足音。
目をひらくと、姪っ子の梅が立っていた。
４才の子供がこっちを見てた。
唇に指をあてて
　「しーっ！」
といって、部屋を出ていった。
私は幸せな気分になって、もういちど目を閉じた。
幸せな眠りだった。
幸せな朝だった。


（梅の足）

寝ぼけまなこで梅を見たときは夢かと思ったけど。
夢じゃなかった。
看病と介護にあけくれる我が家に、姪っ子たちが１週間だけ、陣中見舞いにきてくれたのだ。
母もさっき退院してきた。
・・・大騒ぎの週末がやってくる。