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在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~

独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
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障害

「チャレンジド」という言葉をわりと最近になって知った。
障害をもつ人たちをあらわすのだそうだ。
障害をネガティブなもとして見るのではなく、障害を生かし、その独特な経験を生かしていこうと挑戦する人たち。
「障害者」よりポジティブな言葉として生まれたらしい。
すごいなあと感心した。
いい言葉だ。
広まるといいと思う。

だけど誤解を承知でいえば、ちょっと、めんどくさい。
「挑戦」ってアツい言葉じゃない?
松岡修造的な。
なんか大変そうな。

ハンディキャップに関する表現は時代とともに変わっている。
「障害」を避けて「障碍」や「障がい」と書く。
大昔「知恵遅れ」が「知的障害」に変わり、それもまたダメになって、ええと今はなんていうんだっけ?
差別とかイメージとかいろんな理由があるらしい。

でもやっぱり、なんかめんどくさいなって思う。
ダメなのは言葉じゃなくって、それを受け取る心ではないだろうか。
私はなんにも考えていないので
 「うちの妹、体に障害があってさー」
と平気で口にしてしまう。
そのとき
 「あ、そうなん」
とふつうに返してもらえればいいのだが
 「まあ気の毒に!」
と返す心のほうに壁があると思う。
言葉を変えれば心も変わるのならそれでいいのだけれど。

言葉といえば、「障害を克服して」という言葉がよくわからない。
中途障害のひとは想像を絶するほど大変なのだろうし、ハンディの種類にもよるのだけれど。
うちの妹は先天性、よくなる見込みは全く無い。
 「克服する必要なんかないのよ」
と母は言い捨てる。
 「だってできないもん!」
生まれもってのものだから。
うまいことつきあっていくしかない。
克服なんて考えただけでしんどそう。
 「そんなこと要求したらかわいそうだよ」
と母は呟いた。

また逆に
 「障害は個性」
と言い切るのもしっくりこない。
声を大にして自信満々に言える感じじゃない。
個性って伸ばすもの。
武器にするもの。
それができる人もいるし、素晴らしいことだと思う。
でも妹の場合は、伸ばしたり誇ったりする類のものではないと思う。
治せるものなら治したい。

じゃあ、障害ってなんだろう?

この世に完璧な人間なんかいない。
本当はみんないろいろ抱えてる。
私にも大きな欠陥がある。
もしかするとあなたもあるかもしれない。

たとえば、視力が悪かったり背が低かったり、コンプレックスをもってたり人と話をするのが怖かったり、顔がいまいちだったり。
べつにかわいそうじゃないし、克服すべきものでもないが、誇るべきものでもない。
天然自然。
ただ、そういうふうなだけ。
でこぼこしてるだけ。
人間はみんな必ずどこかに傷をかかえて生きているものだから。
じゃがいもみたいにでこぼこしているから。
妹のでこぼこは、人より目立つところにあるだけだ。

ときどき、思うんだ。
社会のほうが障害を克服してくれたらいいのになって。
服にたとえてみよう。
小柄な人はSサイズのシャツを買う。
大柄な人はLサイズを買う。
妹は車いすマークを買う。
それだけのことになればいい。
障害って呼ぼうがチャレンジドって呼ぼうがどっちでもいい社会、「じゃあ健常者ってなんやねん」とかツッコミいれない社会。
誰もが何も気にしないで、気楽に生きていける社会になればと願う。
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初めましての方へ

母:高次脳機能障害、要介護5
妹:重度重複障害者
父:天然ボケ
猫:2匹
こんな家での暮らしを綴っています。
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