在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~
独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
「おかえり」を言いたくて
猫はわりあい律儀な生き物だ。
名前を呼べば振り向くし、話しかければ返事する。
帰宅した家族をいそいそと出迎えに行く。
とくに母に対しては「おかえりなさい」と「ごはんちょうだい」がセットになっているから、挨拶は絶対に欠かせないらしい。
昨日も、車が停まる音がしたので猫たちに教えてやった。
「お母さん帰ってきたよ!」
今の今まで昼寝をしていたアジャリがとびおきて
「たいへん、たいへん!」
と小走りで駆けていく。
「『おかえりなさい』を言わなくっちゃ!」
玄関ドアの真正面、敷物の上にちんまりと正座をしてスタンバイ。
準備万端でドアが開くのを待った。
待った。
待ったのだけれど。
ドアはいっこうに開かない。
それどころか、車のエンジンが始動する音が聞こえてきた。
ガレージを出ていく。
車は再び、走り去っていった。
「お母さん、帰ってこなかった・・・」
玄関で待ち構えていたアジャリはしばし呆然。
それから猛烈な勢いで背中の毛づくろいをはじめた。
「べつに待ってたんじゃないよ。
ちょっとここで毛づくろいをしようと思って・・・」
十分後。
「ガソリンを入れてきたよ」
と言いながら、母は今度こそ本当に帰ってきたのだけれど。
アジャリはすっかりふてくされ、起きてこなかった。
名前を呼べば振り向くし、話しかければ返事する。
帰宅した家族をいそいそと出迎えに行く。
とくに母に対しては「おかえりなさい」と「ごはんちょうだい」がセットになっているから、挨拶は絶対に欠かせないらしい。
昨日も、車が停まる音がしたので猫たちに教えてやった。
「お母さん帰ってきたよ!」
今の今まで昼寝をしていたアジャリがとびおきて
「たいへん、たいへん!」
と小走りで駆けていく。
「『おかえりなさい』を言わなくっちゃ!」
玄関ドアの真正面、敷物の上にちんまりと正座をしてスタンバイ。
準備万端でドアが開くのを待った。
待った。
待ったのだけれど。
ドアはいっこうに開かない。
それどころか、車のエンジンが始動する音が聞こえてきた。
ガレージを出ていく。
車は再び、走り去っていった。
「お母さん、帰ってこなかった・・・」
玄関で待ち構えていたアジャリはしばし呆然。
それから猛烈な勢いで背中の毛づくろいをはじめた。
「べつに待ってたんじゃないよ。
ちょっとここで毛づくろいをしようと思って・・・」
十分後。
「ガソリンを入れてきたよ」
と言いながら、母は今度こそ本当に帰ってきたのだけれど。
アジャリはすっかりふてくされ、起きてこなかった。
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