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在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~

独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
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猫と赤ん坊

「わたし小さいとき『アジャリと結婚する!』っていってたんだよねー」
と、もうじき6年生になる椿が言った。
『小さいとき』ってことは婚約解消しちゃったの?
 「うん、だってさ、アジャリ猫だもん。
  でもアジャリは今でも椿のお兄ちゃんなんだよねー」
椿は照れくさそうに微笑んだ。

我が家の猫たちは子供が好きだ。
逃げずにせっせと世話する。
かつてアジャリは赤ん坊だった椿の子守をしていた。
今ではサンジが同い年の梅ちゃんの遊び相手を務めている。

今年また赤ちゃんが一人増えた。
龍くん。
男の子だ。
年末からハイハイを始めた。


(ごろんごろん転がってきて猫の間にわりこんだ)

赤ちゃんのいる家って猫にとって快適とはいえない。
気持ちよく寝ているところを襲撃される。
ケリ入れられて叩き起こされる。


(顔面蹴られて起こされたサンジ)


時にはしっぽをギューされる。



たまらず
 「ギャッ!」
と悲鳴をあげるアジャリ。
やったのが私なら、血が出るまで噛まれていただろう。
椿でも軽く引っかかれていただろう。
梅ちゃんだって脅しの甘噛みくらいされていたかもしれない。
でも・・・
赤ちゃん相手だと、猫たちは絶対に手出しをしない。



 「ごめん、それやめて」
って目で訴えるだけ。

16歳のアジャリにとって子守はキツい仕事だ。
それでもけっして子供を避けるということをしない。
踏まれるのに、蹴られるのに、いじられるのに、わざわざ子供たちのそばで眠る。
アジャリもサンジも子供たちが大好きだからだ。
世話をするべき家族だと思っているからだ。
私たちもトイレに立つときなどは
 「アジャリ、龍ちゃんみててね」
と頼んでいく。
アジャリはちゃんとみててくれる。
本当をいうと、今は母よりも頼りになる。


(「こっち来るな・・・」と怯えてるアジャリ)

子供たちが大人になったとき、アジャリはこの世にいないだろう。
だけど彼らは忘れない。
お兄ちゃんで、婚約者で、子守り係の猫たちを。
それは子供にとってかけがえのない、幸せな思い出のはずだから。


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初めましての方へ

母:高次脳機能障害、要介護5
妹:重度重複障害者
父:天然ボケ
猫:2匹
こんな家での暮らしを綴っています。
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