在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~
独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
妄想、もしくはファンタジーについて
脳出血で倒れてから母の脳みそはややこしいことになった。
いろいろな障害のほかに、妄想もでてきたからだ。
誰もいないのに
「あそこに子供がいる」
とホラーなことを言い出したり。
自分の左手を末娘だと思い込み
「ゆうこ、ごはんよ」
とコロッケを食べさせようとしたり。
私を「そっくりの偽物」と呼び、
「本物のあんたはどこにいるの?」
ときいてきたり。
他のひとに妄想の話をすると「大変ね」って言われるけど。
慣れたらどうってことない。
お母さんは不思議な世界に住んでるんだなあって、私は楽しんでた。
見えない子供の話だけはちょっと怖かったけど。
左手のことはこっそり「エアゆうこ」と名づけた。
母がエアゆうこにご飯を食べさせようとするたびに
「ゆうこはさっき、ヘルパーさんとランチを食べにいったところだから、まだお腹いっぱいなんだよ」
と言ってきかせた。
私の本物がどこにいるのかときかれたら
「今はバンコク旅行にいってるから!」
って答えたりした。
妄想という名のファンタジーをいっしょに楽しんでた。
ところが、4月頃から母の妄想は激減した。
ファンタジーの世界から足を洗って、楽しいことをあまり言わなくなった。
良いことなんだけど、ちょっと寂しい。
でもまだ完全に消えたわけじゃない。
いくつかの妄想は残っている。
中でも楽しいのは、私が『ダブルの魔法』と名づけた思い込み。
1つしかないものを2つあると思い込む妄想だ。
「入れ歯は2つある」
「その青い靴はもう一足買ったはず」
というパターン。
一番ウケたのは、結婚した妹に
「もうひとりの旦那さんは何ていう名前だっけ?」
としきりに尋ねていたことだ。
旦那は1人しかいないよ、っていっても
「もう一人いたはずだ」
と言い張る。
いや、それ重婚やん!
旦那さん可哀そうやん!
そして今朝のこと。
私たちは朝食にウィンナーソーセージを2本ずつ食べると決めている。
私と母とで合計4本。
だけど今朝は3本しかなかった。
・・・1本足りない。
仕方ない、私が我慢するか。
って、思ってたら。
母はまだ1本しか食べていないのに
「もう2本食べた」
という。
出た、ダブルマジック!
1本が2本に増えたのだ!
最初は母が遠慮しているのかと思って
「あと1本食べていいよ」
とすすめたのだが、
「もう2本食べた!」
と信じこんでいる。
おかげで私は残ったウィンナーを遠慮なく頂きました。
ありがとう、ダブルの魔法。
いろいろな障害のほかに、妄想もでてきたからだ。
誰もいないのに
「あそこに子供がいる」
とホラーなことを言い出したり。
自分の左手を末娘だと思い込み
「ゆうこ、ごはんよ」
とコロッケを食べさせようとしたり。
私を「そっくりの偽物」と呼び、
「本物のあんたはどこにいるの?」
ときいてきたり。
他のひとに妄想の話をすると「大変ね」って言われるけど。
慣れたらどうってことない。
お母さんは不思議な世界に住んでるんだなあって、私は楽しんでた。
見えない子供の話だけはちょっと怖かったけど。
左手のことはこっそり「エアゆうこ」と名づけた。
母がエアゆうこにご飯を食べさせようとするたびに
「ゆうこはさっき、ヘルパーさんとランチを食べにいったところだから、まだお腹いっぱいなんだよ」
と言ってきかせた。
私の本物がどこにいるのかときかれたら
「今はバンコク旅行にいってるから!」
って答えたりした。
妄想という名のファンタジーをいっしょに楽しんでた。
ところが、4月頃から母の妄想は激減した。
ファンタジーの世界から足を洗って、楽しいことをあまり言わなくなった。
良いことなんだけど、ちょっと寂しい。
でもまだ完全に消えたわけじゃない。
いくつかの妄想は残っている。
中でも楽しいのは、私が『ダブルの魔法』と名づけた思い込み。
1つしかないものを2つあると思い込む妄想だ。
「入れ歯は2つある」
「その青い靴はもう一足買ったはず」
というパターン。
一番ウケたのは、結婚した妹に
「もうひとりの旦那さんは何ていう名前だっけ?」
としきりに尋ねていたことだ。
旦那は1人しかいないよ、っていっても
「もう一人いたはずだ」
と言い張る。
いや、それ重婚やん!
旦那さん可哀そうやん!
そして今朝のこと。
私たちは朝食にウィンナーソーセージを2本ずつ食べると決めている。
私と母とで合計4本。
だけど今朝は3本しかなかった。
・・・1本足りない。
仕方ない、私が我慢するか。
って、思ってたら。
母はまだ1本しか食べていないのに
「もう2本食べた」
という。
出た、ダブルマジック!
1本が2本に増えたのだ!
最初は母が遠慮しているのかと思って
「あと1本食べていいよ」
とすすめたのだが、
「もう2本食べた!」
と信じこんでいる。
おかげで私は残ったウィンナーを遠慮なく頂きました。
ありがとう、ダブルの魔法。
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