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在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~

独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
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猫ぶりっこ

猫の個性も、いろいろだ。
昔うちにいたトラという雌猫は気の強い女王様だった。
次にきたアンジーは犬みたいだった。
今年15歳になるアジャリは、おおらかでおせっかい焼き。
そして4才のサンジは・・・ブリっ子だ。

赤ちゃんのとき野良だったサンジは、栄養不足で体が小さかった。
弱い猫だった。
飢え死にしかけて初めて家に入ったとき
 「人間にすがれば生きのびられる」
ことに気がついたのだろう。
それまで必死で人を避けていたのに、一転して
 「甘える」
というワザを身につけた。
隙あらばひざに乗ってくる。
抱っこをすると喜んで喉をならす。
べたべたべたべた。
ごろごろごろごろ。
 「まあ、なんて可愛い甘えん坊!」
猫ってツンデレな生きものだと思っていた私たち家族は、抱っこさせてくれる子猫に夢中になった。

・・・あれから4年。
私たちは遅まきながら、サンジのしたたかな『謀略』に気がついた。
ヤツは、こう思っているのだ。
 「ぶりっ子をすれば可愛がってもらえる」
と。

サンジの猫ぶりっ子に一番弱いのは、親父である。
いかにも
 「ボク良い子だよ。おとなしい猫だよ♪」
てな顔をして油断させ、
 「お外に出たりなんかしないよ♪」
と嘘をつき、そして・・・あっという間に裏切って、脱走する。
動物がウソをつかないなんて言ったのは誰だ?

悪さをして叱られるたび、
サンジはとっておきの甘い声ですりよってくる。
膝ににのぼってゴロゴロいいながら、つぶらな瞳でみつめてくる。
まるで少女漫画のヒロインのように。
 「ボク可愛いでしょ? ねえ、可愛いでしょ?
 だから許してくれるよね?
 「許さんわ!」
・・・私は容赦なくお尻をぶっ叩くけど。

異性を惹きつける天才や、上司のゴマすりが得意な人間がいるように
サンジは人間にとりいる才能をそなえているのだろう。
人間も動物も、みな同じ。
媚をうることも、ウソをつくことも、動物の本能なのだと思う。
生き延びるために。


(スーパーの袋にはまったサンジ)

・・・まあ、可愛いから、どうでもいいんだけどね!
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初めましての方へ

母:高次脳機能障害、要介護5
妹:重度重複障害者
父:天然ボケ
猫:2匹
こんな家での暮らしを綴っています。
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