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在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~

独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
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猫が邪魔。

昨日の朝、私は痛む腰を抱えながら、ひとりでトイレ介助を試みた。

痛いけど、ゆっくりやれば大丈夫。
トイレには手すりもあるし。

と、思った瞬間。

母の腰がスルッと落ちた。
便座じゃないところに座ろうとしてた。
「おかーさん、立って!立って!
 そこじゃない!!!」

普段なら私がちょっと持ち上げれば問題ない場面。
だけど今の私は
 ぐぎいいい!
激痛が走って力が入らない。
 ぐぎいいい!
と闘いながらも、なんとか母の腰を引っ張り上げ、床に落っことすことはギリギリ免れた。

アカンわ。
事故しそう。
2人そろってケガしそう。

トイレのあとで私はすぐに手配をした。
個室なら空きがあるといわれたので、母は今日から3日間、ショートステイにいってくれた。
・・・個室かー高いなー。

それで今日から3日間。
私はひとりでゆっくり体を休める、つもり、なんだけど。
私ひとりだと猫が2匹とも私のベッドに来てしまう。


(ベッドの中央を占拠するサンジ。可愛いから、どけられない)

猫と一緒に寝ると、姿勢が変になるから、腰によくないねん!
しかも2匹って!
めっちゃ邪魔!
悪いけどしばらく私の布団に入らんといて!

追い払うと、鳴く。
泣きわめく。

「にゃおおん!
 にゃおおおおん!
 にゃおおおおおおおん!」

猫も17才になればちょっと化け猫に近づいている。
うるさくて眠れたものじゃない。

せめてもの思いでベッドから下ろすんだけど、下ろしても下ろしても、また上ってくる。
寝ている私の上を縦断していく。

これ、治るかなあ、3日で・・・。

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ボランティア、もしくは恩返しすること

私はいい年こいて恥ずかしながら
「ボランティアってよくわからない」
と思っていた。
高校時代にちょっとだけ在籍したボランティア部で先輩たちが
「私たち善い事してあげてる!」
「笑顔にしてあげたいから!」
とキラキラした瞳で語られるのが、ゾッとするほど気持ち悪かったせいかもしれない。
あのボランティア部は本当に、若さ故というか、自己満足と偽善の塊でしかなかったと今でも思う。
「してあげたい」
って何様やねん。

その印象が強すぎて。
ボランティアって嫌なものだと思い込んでいた。
少なくとも、ボランティアしてあげたい、っていうタイプには近づかないようにしてた。

それが間違っていたことに気がついたのは、つい数時間前のことだった。

うちの近所に、Tさんというおばさんがいる。
たしか母と同い年くらいだからもう67、8才だと思う。
Tさんは、なんていうか・・・とっても便利な人だ。
ヘルパー資格をもっていて、介護経験も豊富。
障害者やお年寄りの家族が
 「Tさん助けて!」
って呼ぶとすぐに助けにきてくれる。
学校や福祉団体からもアテにされている。
私も今日、
 「トイレ介助を手伝って!」
と頼んだら二つ返事で来てくれた。
この町の在宅介護家庭でTさんのお世話になったことのない人は一人もいないはずだ。
そして、Tさんは、一円も受け取らない。
完全なるボランティアだ。

Tさんは資格をもってるプロなんだから、ちょっとくらいお金とってもいいのに。
そのほうが私も頼みやすいし。
どうしてボランティアなんかやってるの?

そう尋ねたら。
「私はね、『ちょっと便利なおばさん』になりたいんですよ」
とTさんは答えた。

「昔はいたんですよ、どこの地域にも必ず一人は、面倒見のいいおばさんが。
私は子供を3人育てるときに、その人にものすごくお世話になったの!
下の子がもうすぐ生まれそうっていう時に、上の子が鼻の穴にキン消し?を詰めて出せなくなっちゃってね、私はもう出産近いんで身動きとれなくて。
代わりにそのおばさんが自転車こいで息子を病院に連れていってくれたの」

キン消し!
懐かしい響き!



なんでこんなもの鼻に入れるの?
男の子って・・・。
いや、キン消しはどうでもいい。

「そういことが何度もあってね。
おばさんには、いっぱいお世話になったの。
それこそね、ボランティアでよ。
子育てがひと段落したから、今度は私がお返ししようと思ったら、おばさんに
『あんたもう引っ越したんだから、自分の住む町でやりなさい』
って言われたの。
だからね。
今やってることは、ぜんぶ恩返しなの。
恩返しさせてもらってるの

Tさんはその後ヘルパーを辞めた。
そしてヘルパーさんの入れない仕事、制度の枠外の仕事を、無料でやっている。

「障がい児のヘルパーは今では30分単位だけど、昔は1時間単位でしか仕事に入れなかった。
 たとえば学校の送り迎えとか、たった10分のためにヘルパーを雇うのって勿体なくない?
 そういうときは私を使ってもらって、ヘルパーの時間数は本当に必要なときのためにとっておくの」

それが、ちょっと便利なおばさん、というわけ。

いや、ちょっとじゃないよ!
ものすごく便利なおばさんだよ!

でもやっぱり、ちょっと、気を遣う。
こんなに助けてもらって、私はどうしてお返ししたらいいんだろうって思う。

するとTさんは言う。

「いいんです、いいんです。
先生はね(Tさんは母にバイオリンを習っていたから、今でも先生と呼ぶ)。
先生は今まですっごく大勢の方を助けてこられたわけだから。
それこそボランティアでね。
だから私だけじゃなくて、他の人もみんな、それを今お返ししてしてるんですから」

母が何をしてきたのか、詳しくはしらない。
でもたしかに、あちこちの小学校や施設をまわって演奏会を開いていた。
講演もしてたし、相談員とかいっぱいやってた。
いくつも団体を作ってた。
「一文にもならないのに」
・・・私はずっと、そう思ってた。
母が家をあけてるあいだ、私が家事をしなくちゃいけないので、不満だったこともある。

だけど、そうか。
そうだったのかと。

一文にもならないタダ働きが、好意の蓄えとなって、いま返って来ている。
そして今、助けられているのは、母だけでなく、私自身だ。

Tさんにはトイレ介助をしてもらい、
母の仲間のNさんには母を連れ出してもらい、
隣りの奥さんには買い物をしてもらった。

助けて、助けて、助けられ。
助けられて、また助ける。
その輪をつなげなくちゃいけない。

だからボランティアっていう言葉は、やっぱり私には合わない気がする。
奉仕活動とか社会活動じゃない。
Tさんのようになりたいと思った。
私も「便利なおばさん」になりたい。
・・・恩返しがしたい。

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ぎっくり来た!

昨夜、パスタをつくった。

おいしかった。

(相変わらず盛り付けは気にしない)

パスタを茹でるのに使った大きな鍋。
これを今朝、シンク下に片づけようとした・・・
その時。

ギクッ!

きてしまった。
きてしまったのだ。
腰痛が。

腰痛って、よく、いうよね。
腹筋すればいいとか。
腹筋と背筋と両方鍛えなくちゃいけないんだとか。
腰痛体操がいいとか。
呼吸法がいいとか。
ヨガがいいとか。
ストレッチがいいとか。

ぜんぶやってみたけど、どれも効きません。
今年は体重を落としてみたけど、やっぱり来ちゃった。
毎年の腰痛はもはや私の宿命なのであしょう。
でも、きっかけが鍋っていうのはちょっとイヤ。

今回のギックリは、そこまで酷くなくて、中腰体制ながらもヨチヨチ歩ける程度だった。
でも介護はさすがにちょっときつい。

ただ幸い、母は今日はデイに行く日で、支度はすでに済んでいる。
ギックリきて10分後にはケアマネさんに電話して
「緊急なんです!
 夕方、ヘルパーさんに来てもらえませんか!」
と手配を頼んだ。

それで母がデイから帰ってくるのに合わせてヘルパーさんに来てもらい、トイレと着替えをやってもらった。

夕方5時半。
私と母と2人だけになった。
オヤジの帰宅が7時過ぎだから、それまでは2人でなんとかしようと思った。

母は私をきづかって
「何か手伝うよ、なんでも言って」
「おかーさんは自分のことは自分でやるからね、気にしなくていいよ」
と言ってくれる。
だけど私は、ごめんベッドで大人しくしといて、としか言えない。
「晩ご飯どうするの?
 おかーさん、野菜でも切ろうか?」
今夜はボンカレーです。

普通なら1時間半くらいどうってことないと思う。
だが我が家には問題がある。
母は5時をすぎるとトイレが極端に近くなること。
尿量もハンパなく、このあいだ1時間ほったらかしておいたら、シーツまでびちょびちょに濡れてしまったくらいだ。

だから仕方がない。
覚悟を決めよう。
トイレ行こう。
 「うん、お母さんひとりで立てるから、大丈夫だよ!」
・・・ひとりで立てたら。
どんなに楽だろう。
車椅子をベッドに寄せる。
母はベッドの手すりにしがみつき、
「よいしょ!」
と腰をあげる。
私は母の腰を持ち上げ、車椅子に乗せる。

ぎくっ!

また激痛が走る。
けどここで手を放したら母が落ちてしまう。
必死になって持ちこたえた。
痛くて泣きそうだった。

スライディングボード、やっぱり必要かな。


(でも年1回しか使わないしなー。
しかも去年は使いこなせなかったしなー。)

大変な思いでトイレをすませ、そのあとボンカレーを茹でていたら、オヤジが帰って来た。
いつもウザいオヤジが今日は救世主に見えた・・・。

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・・・明日はどうしましょう・・・。


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初めましての方へ

母:高次脳機能障害、要介護5
妹:重度重複障害者
父:天然ボケ
猫:2匹
こんな家での暮らしを綴っています。
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