在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~
夜明け前のトイレ
あれは昨年末。
明け方まで残業をしていた時のことだ。
そんな時間の残業は珍しく、働いているのは私たちの部署数人だけだった。
午前4時半頃。
ようやくひと段落したのでトイレにいった。
個室に入ったところでキィ・・・とドアが開く音が聞こえてきた。
続いて靴をはきかえ、ゴムのスリッパで歩く音。
シュッ、シュッ、シュッ。
残業している女子は私ともう一人しかいなかったから、彼女が来たのだろうと思った。
だが不思議なことに、そのあと個室のドアの開く音や水をつかう音はいっさい聞こえてこない。
なんの音もしない。
出ていっても誰もいない。
仕事場へもどってもう一人の女子に
「今トイレに来てた?」
とたずねると
「行けるわけないやん!」
怒られてしまった。
トラブルが発生して仕事を離れられる状態じゃなかったのだ。
いや、彼女だけじゃない。
男性陣もてんやわんやで
「全員ずっとここにいたよ」
ということだった。
じゃああれは、誰だったのだろう。
この話を先輩にしたら
「うん、あるよ、そういうこと」
と言われた。
・・・よくあることらしいです。
スポンサードリンク
『いつか』なんて日は来ない
2012年の目標!
買わない!
食べない!
太らない!
我ながら次元が低すぎる目標である。
気を取り直して真剣に。
今年は、『いつか』という言葉は使わないようにしようと思う。
「いつか掃除しよう」
と思っているあいだは絶対に掃除しないし
「いつかまた会おうね」
はたいてい社交辞令だし
「夢はいつか叶うよ」
なんてのは大人の誤魔化しにすぎない。
『いつか』なんて日は来やしない。
ほかの人のことはわからないけど私の場合
「いつか旅に出たい」
なんて言ってるうちは出られなかった。
「いつか行こう」
と、のんびり歩いてちゃダメだった。
「よし、行くぞ!」
と決めたら最後、そこに向かって助走をはじめなくちゃいけなかった。
エチオピアの貧しい村で、青年が将来の話をきかせてくれたことがある。
語学を勉強する。
ガイドをしてお金をためる。
土地を買い、観光客用のホテルを建てる。
すばらしい夢だ。
そう言ったら彼は
「夢なんかじゃない! これは計画だ」
本気で反駁した。
「夢だったら叶わないかもしれない。
計画は、必ず実行するものだ」
・・・必ず実行する。
どれくらい時間がかかるかわからない。
でもそれはけっして『いつか』じゃない。
『今』だ。
「計画は今もう動きだしているのだから」
彼はそう言った。
夢じゃない。
計画を立てよう。
動きだそう。
お金をためる。
語学を勉強する。
なんでもいいから動きだそう。
時間はどれくらいかかるかわからないけれど。
計画は必ず実行する。
「いつか」は、もう言わない。
次の旅にむかって動きだそう。
ということで、旅行資金のための小銭貯金を、今日から始めました。
目標50万!
スポンサードリンク
旅人よ、驕るな
勇気がでなくて載せられなかった記事がある。
旅ブログは更新をやめてしまったけれど
せっかく書いたからここに載せておこう。
これはボリビアかどこかで綴った、旅行者だった頃の、私の本音だ。
ウユニの絶景を前に、とあるバックパッカーが言った。
「すごい!
地上にこんな景色があるなんて!
せっかく生まれてきたのに、これを見ずに死ぬなんてもったいないよ!
そう考えると、ここに来た私たちってすごくない?
旅にでることを選択した私たちって偉いよね!」
いや、すごくないし。
えらくもないよ。
彼女はたぶん、絶景ハイになっていたのだろう。
ときどき、妙に得意げな旅行者に出会う。
貧乏自慢。
節約自慢。
長期旅行自慢。
マイナーな国行った自慢。
危険なこと自慢。
聞いててこっちが恥ずかしい自慢の数々。
人に迷惑かけてるのに自慢。
犯罪してるのに自慢。
若い人に限らないのが恥ずかしかった。
年配の人には
「君、そんなことじゃ本当の旅とは言えないよ」
と説教されたことがある。
本当の旅って、なんやそれ!
逆にニセモノの旅って何なん!
どうしてツアーを軽蔑する?
どうして短期旅行をバカにする?
どうして有名観光地を否定する?
どうして友達づくりを義務づける?
どうして、みんなが同じような旅をしなければならない?
旅は、旅の目的は、旅する人の数と同じだけさまざまなはずだ。
旅人よ。
驕るなかれ。
そりゃあ、その経験は貴重かもしれないし
最高にいい旅をしているのかもしれない。
でも忘れちゃいけない。
私たちはまだ、何もしていない。
長旅って、それだけ働いてないってことだ。
生産していないってことだ。
今はただ、遊んでいるだけ。
どんなに崇高な目標を掲げ、
自分ではどういうつもりだろうと
傍目にはただの物見遊山にすぎない。
たまに「いろいろ旅しててすごいね」って言って頂くこともあるけど、
私は全力で否定する。
あちこちの国を歩いてさまざまな風景を見、
いろいろな町をめぐってたくさんの人に出会う。
そして思い知ったことがある。
本当にすごくてえらいのは「ふつうの人」なんだということを。
イヤミな上司にも負けず定年まで勤めあげるサラリーマン、
子育てをしながらがんばって働く母親、
修行を積んで技術を身につけた職人、
雨にも負けず風にも負けず食べ物をつくってくれる農家の人たち。
真面目にコツコツ生きてる人たちを、私は心から尊敬する。
「ふつうのこと」
「みんながやってること」
「誰にでもできること」。
でも、この世界をつくっているのは、そういう人たちだ。
旅してきたからこそ、それがわかる。
毎日毎日がんばっている、あなたたちこそ、すごくて、えらい。
・・・私は今でも旅が好きだけど、
そういう人たちの一員になりたいとも願っています。
スポンサードリンク
