在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~
独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
「ボケたおばあちゃんのいうことなんて」
妹が
「のせ猫っていうのが流行ってるらしいよ」
っていうので、とりあえず猫になんか乗せてみた。
ちょっと違うかなあ。
さて。
姪っ子の梅ちゃん(6才)は漢字が苦手だ。
海外暮らしだからまあ仕方がない。
日本にいるあいだくらいはと、母が教えているのだけれど、うまくいかない。
2人で宿題をしていたはずなのに
「おばあちゃんが変なこというの!」
と困ったように訴えてくる。
「『いつか』ってどう書くのかきいたら、おばあちゃんは『五日』だっていうの」
うん?
いつか=五日?
合ってるよ?
「ちがうもん!それは『ごにち』だもん!」
ごにち、って書いて、いつか、って読むんだよ。
「ええー、そうなの?」
びっくり顔の孫のとなりで母は途方に暮れている。
「さっきから何度も教えてるんだけど、梅ちゃん、信じてくれないの」
梅ちゃんは、おばあちゃんが大好きだ。
おばあちゃんのベッドでテレビを見るのが大好きだし、リハビリも毎日付き合ってくれるし、毎晩おやすみなさいを言いに来る。
ただ、母は半側空間無視のせいで文字がうまく読めない時がある。
短期記憶もダメで、ごはんを食べたことも忘れるし、今日が何月だかもわかってないし、おんなじことばかり言うし、ひとの言葉をオウム返しするし、ありもしないことばかり言っている。
・・・そんなおばあちゃんの言うことだから。
と子供心に思うのだろう。
「ボケたおばあちゃんのいうことなんて信じられないみたいなの」
母は悲しそうに笑った。
他の問題を見せてもらったら、梅ちゃんは
「車」
という字をこんなふうに書いていた。
車が横転している。
母が横から書いてみせた字をそのまま写したらしい。
字がひっくり返っていることに気づいてない時点で、母ひとりで勉強をみるちょっと難しいのかもしれないと思った。
読み書きも計算も、問題ないんだけどなあ・・・。
「のせ猫っていうのが流行ってるらしいよ」
っていうので、とりあえず猫になんか乗せてみた。
ちょっと違うかなあ。
さて。
姪っ子の梅ちゃん(6才)は漢字が苦手だ。
海外暮らしだからまあ仕方がない。
日本にいるあいだくらいはと、母が教えているのだけれど、うまくいかない。
2人で宿題をしていたはずなのに
「おばあちゃんが変なこというの!」
と困ったように訴えてくる。
「『いつか』ってどう書くのかきいたら、おばあちゃんは『五日』だっていうの」
うん?
いつか=五日?
合ってるよ?
「ちがうもん!それは『ごにち』だもん!」
ごにち、って書いて、いつか、って読むんだよ。
「ええー、そうなの?」
びっくり顔の孫のとなりで母は途方に暮れている。
「さっきから何度も教えてるんだけど、梅ちゃん、信じてくれないの」
梅ちゃんは、おばあちゃんが大好きだ。
おばあちゃんのベッドでテレビを見るのが大好きだし、リハビリも毎日付き合ってくれるし、毎晩おやすみなさいを言いに来る。
ただ、母は半側空間無視のせいで文字がうまく読めない時がある。
短期記憶もダメで、ごはんを食べたことも忘れるし、今日が何月だかもわかってないし、おんなじことばかり言うし、ひとの言葉をオウム返しするし、ありもしないことばかり言っている。
・・・そんなおばあちゃんの言うことだから。
と子供心に思うのだろう。
「ボケたおばあちゃんのいうことなんて信じられないみたいなの」
母は悲しそうに笑った。
他の問題を見せてもらったら、梅ちゃんは
「車」
という字をこんなふうに書いていた。
車が横転している。
母が横から書いてみせた字をそのまま写したらしい。
字がひっくり返っていることに気づいてない時点で、母ひとりで勉強をみるちょっと難しいのかもしれないと思った。
読み書きも計算も、問題ないんだけどなあ・・・。
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花丸を目指して
今年初めて、バイオリンの練習をした。
2人で片手ずつ弾く「2人バイオリン」の練習。
新年だし、新しい曲にとりかかろう。
楽譜は、その昔、私自身がつかっていたものがある。
母が先生で私が生徒だった頃の。
若い母親と幼い子どもだった頃の。
いっぱい叱られながら弾いていた頃の。
どの曲もぜんぶ覚えてる。
・・・あ。
この曲。
花丸もらってないね。
母のレッスンでは一曲弾けるようになると「まる」をもらって次に進んだ。
合格ラインが二重丸。
上手にできたら三重丸。
最高点が、花丸だ。
小さい頃の私は「三重丸」どまりだった。
よーし!
今度は花丸をもらえるように練習しよう!
2人で頑張ろうね!
と言ったら、
「2人っていうか・・・あんたが頑張りなさいね。
お母さんは弾けるんだから」
冷たく突き放されてしまった。
はい。
頑張ります。
そういえば、広島で買ってきたジャニーズグッズをひとつ、片づけ忘れて、母の部屋に置きっぱなしにしていた。
そしたら母は意外にも
「目が覚めたときに可愛い男の子の顔が見られて嬉しい」
と喜んでいた。
ニシキドリョウ君がお気に入りです。
2人で片手ずつ弾く「2人バイオリン」の練習。
新年だし、新しい曲にとりかかろう。
楽譜は、その昔、私自身がつかっていたものがある。
母が先生で私が生徒だった頃の。
若い母親と幼い子どもだった頃の。
いっぱい叱られながら弾いていた頃の。
どの曲もぜんぶ覚えてる。
・・・あ。
この曲。
花丸もらってないね。
母のレッスンでは一曲弾けるようになると「まる」をもらって次に進んだ。
合格ラインが二重丸。
上手にできたら三重丸。
最高点が、花丸だ。
小さい頃の私は「三重丸」どまりだった。
よーし!
今度は花丸をもらえるように練習しよう!
2人で頑張ろうね!
と言ったら、
「2人っていうか・・・あんたが頑張りなさいね。
お母さんは弾けるんだから」
冷たく突き放されてしまった。
はい。
頑張ります。
そういえば、広島で買ってきたジャニーズグッズをひとつ、片づけ忘れて、母の部屋に置きっぱなしにしていた。
そしたら母は意外にも
「目が覚めたときに可愛い男の子の顔が見られて嬉しい」
と喜んでいた。
ニシキドリョウ君がお気に入りです。
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2人だけの修学旅行
12才の姪っ子をつれて2人だけの修学旅行。
行先は、広島だ。
到着してまずは最初に食べたのが、「みっちゃん」のお好み焼き。
平日の昼間のせいかほとんど並ばずに入れた。
すごくおいしかった!
次にはもちろん・・・平和記念公園。
そして資料館。
衝撃的な内容だと聞かされていたので、椿はとても緊張していた。
お化け屋敷に入れないほど怖がりなのだ。
それで、2人で手をつないで入った。
キノコ雲の写真。
瓦礫の町をさまよう人々のマネキン。
廃墟となった町のジオラマと、その上空にうかぶ巨大な火球。
焼け焦げた三輪車。
影の残る階段。
さまざまな遺品と写真。
無理しなくていいよ、と声をかけると、予想に反して
「大丈夫」
と返ってきた。
椿は目をそらさずにしっかり見てた。
たぶん説明もぜんぶ読んだ。
最後に感想を書くノートがあって、英語で何か書いていた。
何を書いたのかきいたら
「『今の気持ちを一言で表すことはとてもできませんが、ただ一つ、平和が大切だということだけは言えます』って書いた」
・・・12才。
反抗期の入り口に立つ子供。
12才の今しか感じられないことを感じ
ここでしか考えられないことを考えてくれたのなら、この修学旅行は成功だと思う。
ただ。
当たり前だけど、すごーく気分が落ち込んだ。
椿の顔から微笑みが消えていた。
学校の修学旅行だと、このあとすぐに宮島に向かうものらしい。
しかし私たちにはそんな余力も時間もなくて。
気分転換に甘いものでも食べようか、と地下街に降りた。
そしたら!
奇跡が!
奇跡が起こったのだ!
階段を降りたところでジャニーズのグッズ販売会をやっていた。
・・・ええもう。
十代の女の子ですので。
嵐のポスターとか関ジャニのコンサートグッズとか、見ただけで目の色が変わるのですよ。
「好きなの買ってあげるよ」
という言葉を聞いたとたん、今までの落ち込んだ気分をすべて放り出して駆けだしていきました。
「ね! ねえ見てこれ! カッコイイ!!!!!」
一気にテンションMAXですよ。
笑いが止まらなくなっちゃったのですよ。
ジャニーズさまさまです。
こうして関ジャニグッズを買いこんでご機嫌な1日目が終わり。
お金のない私たちは安ホテルのダブルベッドで一緒に寝ました。
「椿は寝相が良いよ」ときいていたのに、殴られ、蹴られ、最後に抱きつかれて、私はなかなか大変な夜でした。
そして2日目は宮島。
(キャプテンしか見えない感じ)
残念ながら大鳥居は霧の中に煙っていました。
それでも厳島神社は美しく。
悠久の歴史を感じるには十分でした。
ところが子供はあんまりそういうの関係なくて。
「鹿さんが!鹿さんが!カワイイ!」
もうこればっかり。
(可愛いから仕方がない)
正直、もしかしたら椿の思い出的には
1位:ジャニーズグッズを買えた
2位:鹿が可愛かった
3位:平和記念資料館がスゴかった
かもしれないと思う。
けど、それでいいのかなとも思う。
旅行は楽しくなければいけないから。
ジャニーズと鹿にくっついた思い出であっても、広島で見てきたこと、原爆の恐ろしさと平和の尊さを、覚えていてくれることができたらいいなと思う。
どうでもいいけど愚痴きいてー。
我が家から広島まで、片道4時間かかるねん。
もちろん運転は私一人。
カーステレオは4時間ぶっとおしでジャニーズやねん。
往復8時間ジャニーズやで!
今も頭の中を嵐の『GUTS!』がぐるぐるまわってる。
おばちゃん、一生分のジャニーズ堪能したわ・・・。
行先は、広島だ。
到着してまずは最初に食べたのが、「みっちゃん」のお好み焼き。
平日の昼間のせいかほとんど並ばずに入れた。
すごくおいしかった!
次にはもちろん・・・平和記念公園。
そして資料館。
衝撃的な内容だと聞かされていたので、椿はとても緊張していた。
お化け屋敷に入れないほど怖がりなのだ。
それで、2人で手をつないで入った。
キノコ雲の写真。
瓦礫の町をさまよう人々のマネキン。
廃墟となった町のジオラマと、その上空にうかぶ巨大な火球。
焼け焦げた三輪車。
影の残る階段。
さまざまな遺品と写真。
無理しなくていいよ、と声をかけると、予想に反して
「大丈夫」
と返ってきた。
椿は目をそらさずにしっかり見てた。
たぶん説明もぜんぶ読んだ。
最後に感想を書くノートがあって、英語で何か書いていた。
何を書いたのかきいたら
「『今の気持ちを一言で表すことはとてもできませんが、ただ一つ、平和が大切だということだけは言えます』って書いた」
・・・12才。
反抗期の入り口に立つ子供。
12才の今しか感じられないことを感じ
ここでしか考えられないことを考えてくれたのなら、この修学旅行は成功だと思う。
ただ。
当たり前だけど、すごーく気分が落ち込んだ。
椿の顔から微笑みが消えていた。
学校の修学旅行だと、このあとすぐに宮島に向かうものらしい。
しかし私たちにはそんな余力も時間もなくて。
気分転換に甘いものでも食べようか、と地下街に降りた。
そしたら!
奇跡が!
奇跡が起こったのだ!
階段を降りたところでジャニーズのグッズ販売会をやっていた。
・・・ええもう。
十代の女の子ですので。
嵐のポスターとか関ジャニのコンサートグッズとか、見ただけで目の色が変わるのですよ。
「好きなの買ってあげるよ」
という言葉を聞いたとたん、今までの落ち込んだ気分をすべて放り出して駆けだしていきました。
「ね! ねえ見てこれ! カッコイイ!!!!!」
一気にテンションMAXですよ。
笑いが止まらなくなっちゃったのですよ。
ジャニーズさまさまです。
こうして関ジャニグッズを買いこんでご機嫌な1日目が終わり。
お金のない私たちは安ホテルのダブルベッドで一緒に寝ました。
「椿は寝相が良いよ」ときいていたのに、殴られ、蹴られ、最後に抱きつかれて、私はなかなか大変な夜でした。
そして2日目は宮島。
(キャプテンしか見えない感じ)
残念ながら大鳥居は霧の中に煙っていました。
それでも厳島神社は美しく。
悠久の歴史を感じるには十分でした。
ところが子供はあんまりそういうの関係なくて。
「鹿さんが!鹿さんが!カワイイ!」
もうこればっかり。
(可愛いから仕方がない)
正直、もしかしたら椿の思い出的には
1位:ジャニーズグッズを買えた
2位:鹿が可愛かった
3位:平和記念資料館がスゴかった
かもしれないと思う。
けど、それでいいのかなとも思う。
旅行は楽しくなければいけないから。
ジャニーズと鹿にくっついた思い出であっても、広島で見てきたこと、原爆の恐ろしさと平和の尊さを、覚えていてくれることができたらいいなと思う。
どうでもいいけど愚痴きいてー。
我が家から広島まで、片道4時間かかるねん。
もちろん運転は私一人。
カーステレオは4時間ぶっとおしでジャニーズやねん。
往復8時間ジャニーズやで!
今も頭の中を嵐の『GUTS!』がぐるぐるまわってる。
おばちゃん、一生分のジャニーズ堪能したわ・・・。
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