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在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~

独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
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出刃包丁

私は魚をさばくことができない。
3枚おろしとかできない。
母もできなかった。
母の母もできなかった。
だからこの年になってもスーパーの切り身しか買えない。

これは恥ずかしいんじゃないかと気がついて。
父方の伯父に教わりに行った。
伯父さんは、寿司屋を営む、本職だ。
プロに教わるなんて贅沢だー!

ぶきっちょな私にしては必死で頑張って、生まれて初めてさばいたツバスをお造りにした。
・・・まあ、半分以上はおじさんがやってくれたのだけど。

ツバスのお造り

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魚をさばいたあとで、おじさんは、
 「これ、あげる」
と包丁をくれた。
めっちゃカッコイイ、本物の職人の出刃包丁。
こんなの私にはもったいない!
 「魚は包丁がアカンと絶対に切れへん。
  切れる包丁やと、もし手ぇ切ってもすぐふさがる」
恐れ多いような気がしたが。
宝物にしようと思った。
ちゃんと研ぎ屋さんに研いでもらって、大切に使おう。
そして一人で魚をさばけるようになろう。
・・・この包丁に恥ずかしくないように生きよう。

職人の出刃包丁

出刃を受け取ったときに。
こんなふうになりたいと思った。
こんなふうに齢をとりたいと。
使い込まれて。
何度も何度も研石で研がれ。
硬い骨にも、動じない。
弱い心を断ち切るような。
強い。
強い包丁。
心の中にこんな頼もしい包丁を携えていれば、これからも強く生きていけるような気がした。
・・・ありがとう、伯父さん。

とにもかくにも。
使えるようにならなくては!
魚をさばけるようにならなくては!
ということで、帰ってすぐに魚を買いにいき、自分ひとりで頑張ってみた。


(ヒラアジ。の、はず。)

うん・・。
まあ・・・。
えっと・・・。
身が、なんか・・・・
やたら減ってしまった・・・。

骨にいっぱい残った身に関しては
スタッフがおいしくいただきました。


(アジはアジャリの大好物)
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踏み出す勇気がまだ出ない

やっぱり働きに出ないとイカンなあ。
イカンかなあ。
・・・と、考えている今日この頃。

私は現在、とても穏やかな日々を送っている。
怒ったり憎んだりイライラしたりしないで済んでいる。
めんどくさいこともあるけれど落ち込むほどのことはない。
幸せなんだと思う。
だって無職だから。
暇だから。
だから余裕をもって母を介護できている。
いっしょにお菓子つくったり、欠かさずリハビリしたり、毎日散歩につれだしたりできる。
たぶん、私の人生でこれほど穏やかな日々は今までに一度もなかったと思う。
きっとこれからもないだろう。
そりゃ完璧な介護なんかできるわけないけどさ。
働き始めたら、今までのようなケアは、絶対にできない。

だけど働かなアカンよなやっぱり!
お金ないしな!
ウィーン行かなアカンしな!

労働はキライじゃない。
ただ働き口が見つからない。
時間が合わなくて。
ヘルパーなら隙間仕事あるよって言ってもらってるけど。
介護かー。
やっぱり介護かー。

これまで私は
幼い頃から妹のオムツを替えて
大きくなったら祖父母のオムツを替えて
今は母のオムツを替えて
きっとそのうち父のオムツも替えて
それから多分、独身の叔父のオムツも替えて
バイトで他人のオムツも替えて
それで私自身のオムツは誰に替えてもらうんだろうな?
って思って嫌になるから。
私の人生、オムツ臭すごいやんて思うから。
なかなか踏ん切りがつかない。
なかなか一歩が踏みだせない。

チョコレートの匂いでいっぱいだった前の職場が恋しいです。
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『LIFE』見た

『LIFE』という映画を見た。



「特別なことは何もしたことがない。」
冴えないサラリーマンがものすごい冒険の旅に出る話だった。

すこし自分と重なるところがあった。

主人公は17歳のときバックパックでヨーロッパを旅する計画をたてていた。
なのに旅に出る直前に父親が死んでしまい、ダメになった。
それからずっと、地味に地味に働いて。
いつしか中年になって。
あるとき彼は思い出した。
自分が何をやりたかったかを。

私はこの主人公とは真逆といってもいいくらい、さんざん旅した後だけど。
旅にでられなかった気持ちはよく分かる。
主人公が、一度も使わなかった旅日記や古いバックパックを見つけ出すくだりに、まるで未来の自分を見ている気がした。

だから彼が思い切り冒険をしているのを見るとすごく嬉しかった。
全身で自由を感じている主人公の姿に、自分の未来が解放されたみたいな錯覚を覚え、涙がでるほど嬉しかった。
私の未来にあんな旅はないだろうけれど。
でもいつか、・・・きっとね。

映像のきれいな映画でした。
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初めましての方へ

母:高次脳機能障害、要介護5
妹:重度重複障害者
父:天然ボケ
猫:2匹
こんな家での暮らしを綴っています。
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