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在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~

独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
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高齢者とタブレット

先日のこと。
母がお世話になる施設に電話で訊いた。
・・・ショートステイにタブレットを持っていってもいいですか?
 「え!?すみません、何をですか?」
すごい勢いで聞き返された。
読書用にタブレットを持っていきたいのだと説明したら、OKが出た。
 「タブレットをお持ちになった方はまだいらっしゃらないので、驚きました」
と言われた。

デイサービスと違ってショートは暇だ。
とくに何もやることがない。
おしゃべりできる相手が見つかればいいけど、そうでなければ、一日中ぼんやりテレビをみてるんだって母は言ってた。
退屈だからショートは嫌いなんだって。

タブレットを持ちこめたら少しは気がまぎれるだろう。
問題は、独りで使いこなせるかどうか、だ。
スタンドに立てるやり方はマスターした。
電源スイッチを見つけやすいよう目印のシールを貼った。
アプリ名もメモ書きにして貼りつけた。
職員さんの手を煩わせないよう、スイッチを入れる練習を何回も何回もくりかえした。

そして今日。
帰宅した母に、どうだった?と尋ねると。
 「たいへんだったよ!」
母は笑いながら教えてくれた。
 「おばあちゃんたちが次々に寄ってきて、
 『それ何ですねん?』ってきいてくるの。
  タブレットって言っても通じないから、本を読むんです、って答えたら
 『近頃の本はエライことになってますなー!』
  ってみんなすごい驚いてはったよ」
母は得意げだった。
無事に使えて、よかったよかった。

施設では母が最初だったけど。
これからの高齢者はタブレットを持ち込むようになると思う。
施設にもwi-fiひいてくれって言うようになると思う。

目が悪くなっても読書ができる。
遠く離れた孫と話すことができる。
同じ趣味の友達を探すことができる。
身体がわるくなっても外の世界と交流がもてる。
これからの時代は、高齢者こそ、文明の利器を使えるようになるべきだと思う。
そして高齢者が使える安全な端末ももっと開発してほしいと思う。

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私が熱中症になった理由

母は昔から、じっとしていることが大嫌いだった。
ぼーっと暇にしていることが嫌い。
 「人生の時間には限りがあるのに、もったいないでしょ!」
といって。
毎日毎日、お出かけしたい。
毎日毎日、楽しく生きたい。
それは今でも変わらない。

たとえば、今日はデイサービスがない日で、本当なら家でゆっくりしてもいいんだけど。

朝からパンを買いに行き。
帰ってきたら病院にお薬をもらいに行き。
昼にはランチを食べに行き。
午後からはリハビリの先生に来てもらい。
夕方には友達と電話でしゃべり倒していた。


(おごってもらった豪華ランチ)

なんというバイタリティ!
この暑いのに!
 「しっかり水分をとるように」
と先生に釘をさされた。
 「この季節は熱中症すごく多いからね!」

そして夜。
先生の心配が現実のものとなる。
 「なんかしんどい・・・」
といいだしたのは、母ではなく、私。
身体がだるい。
ちょっと気持ち悪い。
頭痛い。
あきらかにプチ熱中症。
炎天下に重たい車椅子を押して歩きまわったせいだろう。
母がリハビリや電話をしている間も家事や買い物でバタバタしてたし。
外を出歩いてるとき、母に暑くないかきいたら
 「車椅子ってね、動くと前から風がきて涼しいんだよ」
と教えてくれました。
マジか!

ちょっとしんどいけど晩ご飯はつくらなくちゃ、と立ち上がったら母が
 「気分悪いんでしょ? 手伝うよ!」
と声をかけてくれた。
 「何でも言って!お母さん、野菜切ろうか?」
ありがとう。
でも、手伝ってくれたら時間も手間も3倍かかる。
一人のほうがずっと楽。
お願いだからベッドで大人しくしてて。
・・・なーんて、言えません。

なかなか共有できない悩みだと思うけど。
母、活発すぎるねん!
ポジティブで社交的なのはいいんですけど
母の交友関係とか社会活動とか巻き込まれまくりでもう!
私の電話帳300件くらい増えました。
なんだこの意味不明なストレスは!
介護というより秘書の気分。
名刺つくろうかな。
給料もらおうかな。

ちなみにプチ熱中症はハーゲンダッツ食べたら治りました。
アイス食べたい病の間違いだったかもしれません。

母には明日からショートにいってもらって、
私は友達と旅行にいきます!
脱・秘書介護!
1泊2日のフリータイム!
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「みんなで介護する社会」という夢

スーパーのレジに並んでいたら電話がかかってきた。
母をみてくれている人からで
 「あのね、お母さんがトイレに行きたいんだって、どうしよう?」
どうしようって!
すぐ帰ります!

今日は子供オーケストラの練習日。
母も参加するというので車椅子にすわらせ、練習場においてきた。
練習を聞くだけだから放置で大丈夫だろうと思っていた・・・今までは大丈夫だったのに。
トイレに行きたいと言い出すなんて!

走りに走って練習場に戻ると。
母は車椅子用トイレにちんまり座っていた。
母の友人と、オケの教え子が、2人でトイレ介助してくれたのだ。
・・・2人とも介護経験のない素人なのに!
私は謝り倒し、お礼を言い倒した。

母が
 「どうしてもトイレに行きたいから連れてって、大丈夫だから」
と頼んだらしい。
大丈夫ちゃうやろ!
コケたらどうするねん!
自分はともかく友達にまでケガさせる気か!
と、思わず私は怒ってしまった。
そしたら母は言うのだ。
 「大丈夫よ。
  昔からゆうこで練習してもらってるから」
どうやら今までにも妹の介助をさんざん手伝わせてきたらしい。
手伝ってくれたひとは
 「いつでもどうぞ!」
と笑顔でいってくれた。

母は言う。
 「みんなに介助してもらいたい」
って。
介護は、誰かひとりだけが負担するのじゃなく。
まわりのひと、仲の良い人がお互いみんなでやっていくのがいいんだって。
若いときはみんなの介護をし、
年をとったらみんなに介護してもらう。
そんな世の中になれば。
みんなで自然に介護できるような社会になれば。
障がい者がマイノリティーじゃなくなれば。
そしたらきっと、誰にとっても生きやすい社会になるって。

壮大な夢だなあ・・・。

日本人は「ひとさまに迷惑をかけてはいけない」と考える文化だからきっと難しい。
だけどもし「迷惑はお互い様だからお互いにそれを許そう」と考えることができれば。
変わるのかもしれない。
いつかそんな日がくるといいな。

ちなみに私はトイレ介助のしすぎて腰がちょっと痛いです。
35分間に5回もトイレ行った・・・新記録。
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初めましての方へ

母:高次脳機能障害、要介護5
妹:重度重複障害者
父:天然ボケ
猫:2匹
こんな家での暮らしを綴っています。
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