在宅介護しながらウィーンへ行くブログ～猫とビターチョコレート～

このあいだ、介護量と感じ方の話を書いた。
「同じ介護度・介護量でも、人により環境により、介護を辛いと思うかどうかは違ってくる」
と。
違いを生むもっとも大きな原因は

・お世話される本人との関係
・周囲の人たちとの関係

つまり人間関係だと思う。
この点、うちは本当に恵まれてるなあってよく思う。
母とは仲良いし（ニセモノっていわれるけど）。
親戚は介護経験のあるひとがほとんど。
従妹たちも良い子ばかりで、何かと手伝ってくれる。
先輩たちは相談にのってくれる。
同世代の友達はさすがに介護のことをしらないけれど、それでも話を聞いてくれる。
私のそばにいてくれる。
たくさんのひとに支えられているからこそ、私は毎日を気楽にやっていけるのだと感じています。
皆さん本当にありがとうございます。

読んでくださる方のおかげでブログを続けていくことができます。
ありがとうございます。
これからも１クリックよろしくお願いいたします。
　↓

「あんたはホンマにポジティブやな」
と言われたことがある。
褒め言葉ではない。
嫌味だった。
　「いつでも楽しそうで羨ましいワ」
そのひとは、とても疲れているうえに、私のことが嫌いだったから。
能天気な私の言葉がウザかったのだろうと思う。

ポジティブだとか前向きだとかよく言われるけど。
たぶん違う。
みんなの勘違い。
私はただ、アホなだけ。
先のことを何も考えていないだけ。
・・・いや。
考えるのが怖くて、逃げているんだ。
　「考えてもしようがない」
って。
弱虫だから。
ヘタレだから。

私はいいトシこいて貯金もないし定職もないし、学歴もないし手に職もない。
亭主もいないし子供もいない。
体力もないし、根性もない。
ないないづくし！
お先真っ暗！
真面目に考えだしたら鬱になるよ？

だから、考えない。
逃げちゃう。
忘れちゃう。
それじゃダメだ、正面から戦え！
とか説教たれる人もいるかもしれないけど。
そんな勇気ないよ。
そんな強くないよ。
持ってないモノのことを考えていたらきっと私は生きてはいけない。
立ち止まってうずくまり、動けなくなってしまう。
ヘタレだもん。

だから自分が持っているモノのことだけを考えてる。
私には友達がいるし、家族がいるし、猫もいる。
思い出があるし、世界が広いこと知ってるし、書いたり読んだりしてたら幸せだ。
まだまだいろんなことに挑戦したい。
新しい世界に出会いたい。
持っていないことを嘆くのではなく、持っているモノを増やしていきたい。

というわけで、先のことはあんまり考えないで生きてきた。
きっとこれからもあんまり考えないで生きていくと思う。
私はつくづく浅はかです。
阿呆です。
人生楽しいです。

ポジティブですねっていわれるたびに感じる違和感があったので書いてみました。
実はただのヘタレな私に１クリックで応援よろしくお願いします！
　↓

なかなか寝つけずにいた夜中。
部屋がガタガタ揺れだした。
地震だ。
震度１かそこいらの超微震だったけど。
　「いやだねえ」
隣のベッドで母がのんびりとつぶやく。
本当に嫌だ。
つい考えてしまうじゃないか。
大きな地震がきたら。
火事がきたら。
　「大丈夫よお、おかーさん歩けるから♪」
歩けるはずなんてないのに、自覚のない母はやっぱりのんびりと言う。
私はいつも、いつも考えてしまう。
母と妹、２人そろってるときに地震がきたら、私はどちらを先に助けるのだろうか。
妹は体重が３０キロちょっとしかないから、抱きかかえていけると思うんだけど。
私は母を助ける自信がない。
どうしたらいいかわからない。
モヤモヤしちゃってますます眠れなくなった。
・・・ええい！
考えたって仕方のないことを！
母は母で、昼寝のしすぎで眠れない様子だったから、何か飲もうかと誘った。
　「いいね！」
ということで、二人で真夜中のお茶会だ。
ホットミルクと甘いお菓子。
刑事ドラマをひとつ見た。
猫のあじゃりは私の布団の中で、地震にも気づかずにぐうぐう眠ってた。
　「のんきな子だねえ」
自分ものんきなくせに母が笑う。
ドラマが終わると、２人で猫のいびきを聞きながら、寝た。
こんどはよく眠れた。

１クリックで応援、いつもありがとうございます！
　↓