在宅介護しながらウィーンへ行くブログ～猫とビターチョコレート～

先日、２人で映画『ホビット』をみにいった。



母は座席に移れないから車椅子のままで見る。
車椅子にテーブルをつけて。
コーヒーとポップコーンを買った。
こぼさないでね？
　「うん、わかった！ぜったいこぼさない！」
がっちゃーん。
もうこぼした。
早すぎる。

映画はおもしろかったけど、髭のオッサンだらけで母にはまったく見分けがつかなかったようだ。
それでも母は大満足で帰路についた。
　「楽しかったねー！
　やっぱり人気の映画なんだね。
　お客さんいっぱいだったね！」
・・・え？
私たちのほかには３人しかいなかったよ？
　「そんなことないよ。
　私らの右側にも人いたし。
　前の列にもいてはったよ」
いなかった。
絶対いなかったよ。
　「いたよ！ 一人二人じゃないよ。
　前の列にずらーっとならんでた！」
・・・ああ、またか。
母は何を見たのだろう。
平日でがらがらのレイトショーにいったい誰が・・・いや何が・・・いたのだろう。
昨日にひきつづき高次脳がみせる妄想話ですが。
それでもやっぱりちょと不気味。

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