在宅介護しながらウィーンへ行くブログ~猫とビターチョコレート~
独身のアラフォーが家族を在宅介護、やりくりしながらウィーン旅行を目指します
呪われたっぽい
母が本を読んでいる。
読むといっても、母のことだから、相変わらず1日に10ページ進んだらいいほうで。
気がついたらどこまで読んだかわからなくなり、読んだことすら忘れるありあさま。
ぜんぜん進まない日だってある。
1クリックで応援よろしくお願いします!
↓
今読んでいるのは村山早紀『ささやかな魔法の物語』という可愛らしい本だ。
(以下はネタバレになります。)
この本はいくつかの短編から成り立っている。
昨夜は、少女が姿を消してしまう話を読んでいた。
主人公の女の子は学校でいじめられている。
気丈に頑張っていたが、追いつめられ、とうとう行方をくらましてしまう。
みんなで探すがついに発見されることはなかった。
しかし、骨董屋の主人だけは彼女を見つけた。
女の子は、古い鏡の中にいたのだ。
人生に絶望した彼女は、古い鏡の中に逃げ込み、鏡の世界で永遠に微笑んでいるのだった。
・・・とまあ、ちょっぴりホラーテイストなファンタジーなのだけど。
読んでいる母もまたファンタジー。
女の子が行方不明になるところまで読むと、なぜか先へ進めなくなってしまう。
どうしても最初に戻って読んでしまう。
途中まで読んだことは完全に忘れてまた最初から読みなおす。
それを何度もくりかえす。
つまり、女の子は
いじめられる
↓
行方不明になる
↓
↓(読んだことを忘れて最初に戻る)
↓
いじめられる
↓
行方不明になる
↓
↓(読んだことを忘れて最初に忘れる)
↓
いじめられる
母のなかで恐ろしいループを続けているのだ。
それを傍で聞かされている私にとっては
・・・なんだこの呪い!
てな気味の悪さ。
早く女の子を助けてやってくれよ!
と頼むと、母は
「だってここまだ読んでない」
という。
「女の子が見つからへんねん、どこに行ったんやろ」
ともいう。
女の子は鏡の中の世界に永遠に囚われてしまった、という話なのだが、私にしてみれば、永遠に囚われているのは母の方だとしか思えない。
コワかった。
※注※ 本に罪はありません。良い本でございました。
読むといっても、母のことだから、相変わらず1日に10ページ進んだらいいほうで。
気がついたらどこまで読んだかわからなくなり、読んだことすら忘れるありあさま。
ぜんぜん進まない日だってある。
1クリックで応援よろしくお願いします!
↓
今読んでいるのは村山早紀『ささやかな魔法の物語』という可愛らしい本だ。
(以下はネタバレになります。)
この本はいくつかの短編から成り立っている。
昨夜は、少女が姿を消してしまう話を読んでいた。
主人公の女の子は学校でいじめられている。
気丈に頑張っていたが、追いつめられ、とうとう行方をくらましてしまう。
みんなで探すがついに発見されることはなかった。
しかし、骨董屋の主人だけは彼女を見つけた。
女の子は、古い鏡の中にいたのだ。
人生に絶望した彼女は、古い鏡の中に逃げ込み、鏡の世界で永遠に微笑んでいるのだった。
・・・とまあ、ちょっぴりホラーテイストなファンタジーなのだけど。
読んでいる母もまたファンタジー。
女の子が行方不明になるところまで読むと、なぜか先へ進めなくなってしまう。
どうしても最初に戻って読んでしまう。
途中まで読んだことは完全に忘れてまた最初から読みなおす。
それを何度もくりかえす。
つまり、女の子は
いじめられる
↓
行方不明になる
↓
↓(読んだことを忘れて最初に戻る)
↓
いじめられる
↓
行方不明になる
↓
↓(読んだことを忘れて最初に忘れる)
↓
いじめられる
母のなかで恐ろしいループを続けているのだ。
それを傍で聞かされている私にとっては
・・・なんだこの呪い!
てな気味の悪さ。
早く女の子を助けてやってくれよ!
と頼むと、母は
「だってここまだ読んでない」
という。
「女の子が見つからへんねん、どこに行ったんやろ」
ともいう。
女の子は鏡の中の世界に永遠に囚われてしまった、という話なのだが、私にしてみれば、永遠に囚われているのは母の方だとしか思えない。
コワかった。
※注※ 本に罪はありません。良い本でございました。
PR
スポンサードリンク
Comment
無題
村山作品大好きなもので、ついコメントさせていただきました。猫登場頻度も高いので(「かもめ亭」シリーズ続編は猫特集、ホラーあり)、
猫好きだけど猫アレルギーの私にはだださんブログと並ぶ猫補充源だったりします(笑)
でも「銀の鏡」は心に痛いエピソードなので、無限ループは確かに辛いですね…
猫好きだけど猫アレルギーの私にはだださんブログと並ぶ猫補充源だったりします(笑)
でも「銀の鏡」は心に痛いエピソードなので、無限ループは確かに辛いですね…
J.O.さん
from だだ | 2014/10/03 14:05
おお、ファンがいらっしゃいましたか!
近頃の母は古い翻訳文学ばかり読んでいましたので、綺麗な日本語をと思い、村山作品をすすめました。
母はとても気に入っているようです。
続編の猫特集!これはぜひ読まなければいけませんね!
情報ありがとうございます。
近頃の母は古い翻訳文学ばかり読んでいましたので、綺麗な日本語をと思い、村山作品をすすめました。
母はとても気に入っているようです。
続編の猫特集!これはぜひ読まなければいけませんね!
情報ありがとうございます。